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Channel: 北海道美術ネット別館

ようこそ北海道美術ネット別館へ Ver2

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 札幌を拠点に、北海道内を中心にしたアートの情報発信や、展覧会の紹介などをしているブログです。
 ほぼ毎日更新しています。
 2000年に始まったサイト「北海道美術ネット」から徐々に移行し、05年にブログを始めました。
 

 東日本大震災をはじめ災害の犠牲者の皆さまにつつしんで哀悼の意をささげるとともに、避難者が一刻も早く落ち着いた生活に戻れますように、また世界から戦火がやみますように、祈念しております。

 筆者への連絡は、右のカラムにメールアドレスがあります(「あっと」を@にしてください)。
 郵送での情報の送り先はこちら。
 告知される方は、展覧会やイベントのタイトル、会場の名称と住所、会期と時間をかならず書いてください。よろしくお願いします。(かんたんな内容も書いてくださるとありがたいです)


 このブログの作品・展覧会場の画像は作家、あるいはギャラリー関係者、主催者に許諾を得ています。無断転載はお断りします。
(許可したおぼえはないので削除せよ-という方はご連絡ください)
 作者ご本人が使用されるのは、もちろんいっこうにさしつかえありません(「北海道美術ネット」から-と付記していただけるとちょっとうれしいです)。


 このエントリは、以前のものが古くなったため、2022年4月7日に新たにアップしました。
(旧バージョンは2019年8月8日に仮置きしています)


 twitterで、個展やアートの情報を木曜日の午後8時50分~9時25分をはじめ、随時流しています。

 よろしければ @akira_yanai のフォローをお願いします(フォロー返しは気まぐれです、すみません)。ツイッターでのつぶやきは、毎日このブログにも掲載しています。


 アートの情報のほか、なぜか、RISING SUN ROCK FESTIVAL IN EZO (ライジングサン・ロックフェスティバル)や、札幌の川についての記事があります。
 右側のカラムのカテゴリをごらんください。

2024年4月13~16日

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 13日、14日は土日の連休だったにもかかわらず、微熱が出て、家で休んでいました。 どうしてこんなに眠れるのだろうか、自分でも不思議なくらいです。
 15日は、富士フイルムフォトサロン札幌で写真展。エゾモモンガなどがかわいい。17日まで。
 16日は、スカイホールで、渡辺美明さんの書の社中展。さいとうギャラリーで、畑江俊明さんの写真展など。個展やグループ展を精力的に開いておられる畑江さんですが、写真だけによる個展は初めて。 いずれも21日まで。
 これで、4月になってから足を運んだギャラリー・美術館は計16カ所になりました。

ベタな京都観光がしたくありませんか

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 4月17日から2泊3日の日程で、東京と京都に出張しています。
 最後の大型出張になるのは確実です。

 17日は仕事が終わりしだい東海道新幹線のぞみ号で移動したため、京都に2泊です。

 まだ、3月末の東京行きの記録が終わっていないのに、なんだかな~とわれながら思います。

 京都を歩きながら思いました。
「これまで何度か来ているのに、京都らしいところにほとんど行けてないやん」

 高校の修学旅行が最初の京都体験というのは「北海道民あるある」なのですが、そのときに班の自由行動で訪れたのが、大原と嵯峨野でした。
 なぜそんな渋いところを選んだのでしょう。
 班のメンバーでどういう議論をしたのかもうおぼえていません。
 ただ、心のどこかに
「また来る機会もあるだろう」
という気持ちがあったことは否定できません。
 
 
 結論から言うと、甘かった。

 筆者は京都の大学に進学したわけでもなく、本州の企業に就職したわけでもありません。

 京都へ行った回数は数えるほどしかないまま、馬齢を重ねることになりました。

 1998年、北海道新聞社主催の「大本山相國寺・金閣・銀閣寺宝展」の関係で、相国寺を訪ねています。
 しかしこのとき、金閣・銀閣に入った記憶がありません。

 2009年、暁斎展のため京都国立博物館に行きました。
 このときは半日に満たない滞在でした。

 2015年、国際現代芸術祭「PARASOPHIA」を見るため上洛しました。
 これは良い企画で、スーザン・フィリップスやピピロッティ・リストが強く印象に残りましたが、残念ながら1回だけしか開かれませんでした。
 
 自分の意思で京都に宿泊し、ある程度の時間を過ごしたのは、このときだけのような気がします。

 2022年、おとなりの大津市へ出張がありました。
 伊丹空港から帰るまでの道筋、京都へ寄り、京都市京セラ美術館で森村泰昌展を見ました。


 こうしてふりかえると、清水寺や三年坂、金閣寺、銀閣寺、竜安寺、嵐山(渡月橋)といったスタンダードな名所って、行ったことがないまま、年を取ってしまいました。
 せっかく日本に住んでいるのに、もったいないといえばもったいない。
 定番の京都旅行がしたい気持ちが、にわかに沸き起こっているのです。

■畑江俊明写真展2024 いまだ、たどり着けない場所… (2024年4月16~21日、札幌)

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 デザインをベースに、絵画や立体などを精力的に制作し、個展やグループ展で発表している札幌の畑江俊明さん。
 よけいなものを加えないシンプルでシャープな作品を見るたびに
「さすがグラフィックデザイナーだよなあ」
と、舌を巻いています。
(もっとも、一般的に絵画などでは、スマートにまとめない美しさというのもそれはそれで在るので、算数の試験のようには、どんな画面が美しいかを決めることはできません)

 写真もけっこう前から撮っていて、若いころに欧米などを旅して回ったときの記録を以前、Gallery Kamokamo で見たことがあります。
 札幌国際芸術祭SIAF2024の公募プロジェクトとして開かれた “Future is in the Past” にも街撮りの作品を出品していました。
 ただし、写真だけによる個展となると、意外にも今回が初めてだそうです。
 
  
 冒頭画像と2枚目は、その “Future is in the Past” の時と共通するイメージもある、おもに札幌市内で撮ったスナップの数々。
 インクジェットで出力したモノクロ作品です。

 大通公園や南1条通など、見慣れた街路もちょっと新鮮に映ります。

 個人的にいちばん感じたのは
「硬調の銀塩モノクロプリントにえらく似てるなあ」
ということ。

 わずかに薄茶色を帯びているようにも見えますが、まるで印画紙の表面に残った定着液を思わせます。
(この話が通じるのは40代以上の世代に限られるかもしれませんが)

 畑江さんはそこまで意識はしていないようでしたが、中央に置いて1枚500円で販売しているオリジナルプリントのレーザープリントに比べると、インクジェットプリントはで白黒がはっきり表現されないかもしれない、という意味のことを話していました。
 
 
 モノタイプ版画の手法を取り入れた5点。
 会場で、色がついているのはこの部分だけで、全体の良いアクセントになっています。

 ちなみに右の2点はアイルランドなどの海外で撮ったそうですが、札幌などをとらえた左側3点と、違和感なく並んでいます。

 畑江さんは、ことさらに横文字の看板をフレームに入れて異国情緒を強調することはないですが、巨大な広告やおなじみの建物(テレビ塔など)は注意深く画面から外していて、「札幌なんだけど札幌じゃないみたい感じもする」という絶妙のところを切り取っています。

 
 こちらは自作のピンホールカメラによる作品。

 といっても巨大な暗箱などではなく、デジタル一眼レフに、市販のレンズのかわりに、穴のあいたレンズキャップのようなものを取り付けたもの。
 したがって、感度さえ高めに設定すれば、ふつうのデジタルカメラとおなじように撮影ができます。

 全体にソフトフォーカスになっていて「札幌なんだけど札幌じゃないみたい」感が増しているようです。
 
 
 飼っている猫の写真もたくさん展示していました。
 ポストカードとして販売もしています。
 

 ところで、筆者は要するに、畑江さんの写真が「良い」と思っているからこそ、こうしてブログで紹介しているわけですが、実は「良い写真ってなんだろう」ということに関しては最近モヤモヤしています。もちろん、畑江さんの写真の評価を下げるつもりはないのですが、世間で評価されている写真の中に、筆者が全く良さの理解できないものがけっこうあるのです。
 しかも、いわゆる広告写真など写真畑から出てきた人の場合は「なんだこれ」と感じることはほとんどありません(好き嫌いはありますが)。現代アート寄りの作家の写真に、正直よく分からないものが時々あるのです。 

 自分はけっきょく、写真は、絵画と同じように
・構図
・エモーショナルな要素
で判断しているのかもしれません。
 たとえば森山大道の構図のうまさについては、清水譲がくわしく述べています。森山大道はもともと画家志望でした。
 身もふたもないまとめ方になってしまうかもしれませんが、畑江さんの写真もデザイナーらしく構図が決まっているから、良いと感じられるのでしょう。

 会場にこんな文章のパネルが貼ってありました。

 意識を持った写真が どれだけの高みにあると言うのか
 コンセプトの濃淡は その写真の本質とは関係が無いのでは
 説明の必要な写真は ビジュアルとして成立しているのだろうか
 そのレンズの先は いったい何処を向いて 何を切り取ろうとするのか
 方向性を持たないこと / 視点を定めないこと / 深さなど求めないこと
 刹那を切り取ること / 日々の営みを記憶すること / ただ心地よいこと
 様々に揺れ動いてきたけれど
 自分はそんな写真を撮りたかったのかも知れない

 誤解の無いようにつけ加えておくと、筆者は、畑江さんのような写真も好きですが、コンセプチュアルだったらダメとか、キャプションがないと理解しにくいのは不可といっているのではなく、たとえば米田知子や志賀理江子の写真はとても良いと思っているんです。
 近年出た写真論の本を何冊も積ん読状態にしているので、時間ができたら読んで勉強します。


2024年4月16日(火)~21日(日)午前10時30分~午後6時30分(最終日~5時)
さいとうギャラリー(札幌市中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)=H&M の上です
 
□Instagram toshiakihatae
□Facebook 畑江 俊明 (Toshiaki Hatae)

過去の関連記事へのリンク
写真展 “Future is in the Past” 未来は過去にある。 (2024年1月20日―2月25日、札幌)

多面体の誘惑 再び    畑江俊明 個展2023

こころのにわ (2019)
New Point vol.15 (2019)=畑江さん出品、画像なし

つながろう2018 TIME AXIS 時間軸
畑江俊明個展 on the line, at the surface 線と面の上での[デキゴト] (2018年3月)

畑江俊明個展 swinging with…/揺れるモノたちと… (2017年3月)

つながろう2016 Hard/Soft

Six in October (2013)

畑江俊明「湿原」 釧路の野外彫刻(44)

2024年4月18日、京都・仁和寺の桜

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 実は、9割方の桜はすでに散っていた。
 八重桜などにようやく間に合った、という感じ。

 次は、寺の塀の外側に咲いていた桜花。

神田比呂子さん死去(旭川、彫刻家)

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 北海道新聞2024年4月22日おくやみ欄の旭川市の項に載っている神田比呂子さんは、全道展会員の彫刻家だと思われます。
 91歳。8日死去。
 葬儀は終了しています。

 1932年(昭和7年)釧路生まれ。
 56年に東京藝大彫刻科を卒業し、北海道学芸大釧路分校(現北海道教育大釧路校)に1年間勤めた後、専攻科(大学院修士課程)を修了。藝大油画科にも合格して2年間学びますが、神田一明さんと学生結婚して職を探していたこともあって中退し、留萌管内小平町寧楽ねいらくの小中学校教員を務めます。
 63年に北見柏陽高の教壇に立った後、65年からは旭川に住み、69年から旭川短大講師を務めます(のちに教授)。

 全道展には1960年初出品で北海道知事賞を受賞(一明さんは市教育長賞)。
 61年には会友となりました(一明さんは62年、神田日勝は63年、会友推薦)。
 65年には一明さんと同時に会員推挙されます。

 また70年には神田一明・比呂子二人展を旭川のデパートで開催。
 74年に札幌パークギャラリーで、81年に旭川市民文化会館で個展を開き、97年には道立旭川美術館で「神田比呂子・彫刻の世界」が開かれました。
 札幌彫刻美術館が2年に1度開いていた「北の彫刻展」にも82年の第1回から2000年の第10回まで連続して出品しています。
 2016年には旭川市文化賞を受賞しました。

 一貫して具象の人物を手がけ、細部の平滑な仕上がりよりも大づかみに量感を把握する、オーソドックスな首や全身像を多く作っているという印象があります。
 JR旭川駅構内の「中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館ステーションギャラリー」の前にある「Le Lac(みずうみ)」や、旭川市大正橋たもとの「トランペットの女」などが知られています。


 3月下旬に夫の神田一明さんが亡くなったばかり。ご冥福をお祈りします。 

札幌の「らいらっく・ぎゃらりい」5月15日移転オープン

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 道銀文化財団「らいらっく・ぎゃらりい」が、道銀本店ビル(札幌市中央区大通西4)取り壊しに伴い、新築のほくほく銀行ビル(同大通西2)に移転、5月15日から9月末までオープン記念展を開きます。10月以降は貸しギャラリーとして再スタートとなります。

 らいらっく・ぎゃらりいは1986年、もともとテナントが入っていた場所にオープン。
 91年に、道銀文化財団の発足と同時に、財団のギャラリーとなり、92年に「らいらっく・ぎゃらりい」という名称になりました。
 25平方メートルほどの小さな空間でしたが、インスタレーションなど現代アートの個展から、絵画教室のグループ展まで、さまざまに親しまれてきました。

 新しいらいらっく・ぎゃらりいは、旧ギャラリーが細長く途中に柱がある独特の形状をしていたのに対し、4×7メートルの長方形で、28平方メートル。
 このうち、北側と東側は全面ガラス張りなので、壁面は11メートルということになります。
 天井高も少し高くなって、3メートルになりました。
 もちろん、ライトやピクチャーレールなどは完備しています。
 また、自由に設置できる幅1.1メートルの可動式パネル6枚もあり、小品が多い絵画教室のグループ展などにも対応できます。これを含めると、壁面長は最大23メートル余りにまで拡大します。
(置き台などは、先ごろ閉館した道新ぎゃらりぃから譲り受けたものだそうです)

 この「ほくほく銀行ビル」は、北陸銀行札幌支店が建っていた場所です。
 新築にあたり、1階は広い公開空地となり、誰でも休憩することができます。
 らいらっく・ぎゃらりいは、この公開空地の奥にあります(となりはコメダ珈琲店が入る予定)。
 朝7時から夜10時までは自動であかりが点灯するので、窓越しに作品が見られる時間帯はとても長いです。

 新しい「ぎゃらりい」の開館時間は午前10時~午後6時が基本ですが、作家の事情に応じて朝9時から夜9時まで開館することも可能で、財団の担当者は相談してください―と話していました。
 展覧会の会期の基本パターンは火曜から翌週月曜までの1週間。
 これまでの例からすると、初日の火曜午前に搬入して午後からスタート。最終日の月曜は午後3時か4時に終了を繰り上げて搬出、という感じになりそう。これももちろん、火曜まる一日を搬入に当て水曜から会期スタートとするなど、適宜変更可能です。

 レンタル料金は1週間で5万円。
 これまでの2万1千円に比べ高くなっていますが、それでも一等地であることを考えたら格安です。ただし、会場での作品販売禁止、キャンセル料などの設定といった制約はあります。
 申し込みについては、先着順ではなく、同じ会期に複数の希望者がいれば抽選とします。会場がガラス張りで通りかかった人からも見えることから事前に内容の審査を行います。
 また、あくまでも北海道の人や団体が使うことを想定しており、グループ展に道外の作家が含まれるぐらいでしたらOKですが、例えば東京の画商が1週間札幌にやって来て借りるといったことは想定していません。

 道銀文化財団の柿崎久美子次長によると、手前が公開空地で人の目がいっぱいある上、すぐ裏手には警備室があり、ギャラリー室内には監視カメラもあるため「安心、安全して使っていただけると思います」。個人情報保護の観点から芳名録もやめてもらい、名前を書き込むカードとそれを投入する箱をぎゃらりい側で用意するとのことでした。
 柿崎さんは「1階なので搬出搬入も楽。若手も、いつかは個展をと思ってきた高齢者の方も、誰もが夢をかなえることができる場所になれば」と期待していました。

 なお、9月末までは、次の日程でオープン記念展を行うとのことです。

5月15日(水)~26日(日)平向功一展
 29日~6月9日 久野志乃展
6月12~23日  上ノ大作展
6月26日~7月7日 香西信行展
7月10~21日 陳 㬢展
  24日~8月4日 菱野史彦展
8月7~18日 クスミエリカ展
  21日~9月1日 井桁雅臣展
9月4~15日 會田千夏展
  18~29日 水野剛志展
 

 以前も書きましたが、最近はギャラリーが閉まる話題ばかりで、道銀文化財団が恒久的なギャラリーとして移転、新オープンするというのは、良い話としか言いようがありません。
 とにかく鑑賞可能な時間帯が長いので、いろんな使い方ができそうです。


dogin-bunkazaidan.org
(サイトは更新作業中です)
 

過去の関連記事へのリンク
らいらっく・ぎゃらりぃ(北海道銀行本店)今年末閉鎖し移転へ (2023)
北海道銀行ビル建て替えへ (2020)

■装画を描くコンペティションVol.22受賞者展 (3月25~31日、東京・青山) 2024年春東京(15)

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(承前)

 そろそろ更新のペースをあげなくては…。

 このコンペは「本の装画を自分のイメージで描く。」というのがテーマ。
 ギャラリーのサイトによると、審査員は次の4組。

・アルビレオ (西村真紀子・草苅睦子 / 装丁家・グラフィックデザイナー)
・川名 潤 (装丁家/エディトリアルデザイナー)
・守先 正 (ブックデザイナー)
・大矢麻哉子 (ギャラリーハウスMAYA主宰)

 審査員とギャラリーが「課題作品」に挙げた本は次の6冊。

「アンネの日記」(アンネ・フランク)
「幽霊たち」(ポール・オースター)
「ヘンゼルとグレーテル」(グリム兄弟)
「ノラや」(内田百閒)
「パノラマ島奇談」(江戸川乱歩)
* 「パノラマ島奇譚」、「パノラマ島綺譚」の表記もあり。
「羅生門」(芥川龍之介) 

 394人から885点の応募があり、札幌の本田征爾さんがグランプリに選ばれたのでした。
 ぱちぱちぱち。
 
 
 それで、本田さんの個展が開かれたのです。

(しかし「ブッシュ・オブ・ゴースツ」 エイモス・チュツオーラ って、課題図書に入ってないんじゃ?)

 作品については、このブログの読者にはたぶんおなじみだと思うので、説明しません。
 会場には絵画や立体をはじめ、北海道新聞カルチャー面の連載「考えるピント」の切り抜きも並んでいました。
 
 
 筆者が会場に立ち寄った際は、ちょうど本田さんが札幌へ帰るためギャラリーの人に、お世話になりましたとあいさつをしている最中でした。筆者を見ると、さすがに驚いていました(そりゃそうだ、黙って行ったからなあ)。

 本田征爾さんの作品がいいのはいつものことなのですが、個人的には、準グランプリだった本田圭介さん「ノラや」(内田百閒)も捨てがたいと思いました。
 内田百閒が、行方不明になった猫をさがして江戸八百八町を歩き回った感じがとてもよく出ています。


2024年3月25日(月)~30日(土)正午~午後7時(最終日は5時まで)
GALLERY HOUSE MAYA(東京都港区北青山2-10-26)

□コンペティション結果 https://www.gallery-h-maya.com/competition/vol22/

□ seiji honda's blog https://blog.goo.ne.jp/chobitankorota
□ツイッター(X) @SeijiHONDA

関連記事へのリンク
本田征爾展 -青く圌の夜- 『透明水彩、アクリル、油彩、オブジェ、他』(2023)

本田征爾展 ― my holy ghosts ―『透明水彩、アクリル、ガッシュ、油彩、オブジェ、他』(2018)

星町月春待月 本田征爾の世界展 (2016)

本田征爾展―星 息 透明水彩、アクリル、オブジェ (2015)

本田征爾展―水平線のアウラ「透明水彩、アクリル、オブジェ」 (2014年)
本田征爾展―Saturnine mystuique 土星の輪っかの天使の輪 (2014年)

本田征爾展―ユメマチモドキ―「透明水彩、アクリル、オブジェ」 (2013年)

【告知】本田征爾展 -虹の世界-「透明水彩、アクリル、オブジェ」 (2012年)

【告知】本田征爾展 -箱夢遊び- (2011)

本田征爾展(2010年)

本田征爾展-幻灯宇宙- (2009年4月)
本田征爾展-Book Bloom Boon (2008年)

本田征爾展 なるこれぷし(2004年)

(この項続く) 

【お知らせ】劇団 words of hearts 第18回公演 「この生は受け入れがたし」

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 演出家の町田誠也さんから時々、ツイッター(現X)のダイレクトメッセージが送られてきます。
 筆者は記憶力がひどく悪いため、どうしてこういう交流が生まれたのかおぼえていないのですが、いつも送られっぱなしで、忙しくて舞台をまったく見ていません。
(だいたい、アートだってちゃんと見に行けないことがあるのに、正直、演劇まで手が回らない)
 しかし、せっかくお知らせをいただいているのになんだか申し訳ないので、ここで案内をコピペします。

劇団words of hearts 第18回公演
「この生は受け入れがたし」
作・平田オリザ/演出・町田誠也

【あらすじ】
東北地方のあるとある田舎町にある寄生虫研究所。ここに東京から新たに研究員の昭夫が赴任してきた。
研究熱心な昭夫とは対照的に、妻の由美は田舎の暮らしになかなか馴染めずにいる。
このままじゃいけないと、由美は寄生虫について学ぼうとする。そこで由美は昭夫意外の研究員の様々な面を知っていく。
元夫とその家族との確執、東日本大震災の経験などの話を聞くうちに、由美の中で小さな変化が芽生えていく。

【会場】
ターミナルプラザことにパトス
(地下鉄東西線琴似駅構内)

【公演日時】
2024年4月25日(木)~28日(日)
25日 19:30
26日 15:00&19:30
27日 14:00&18:30
28日 14:00
(開場は開演の30分前)
【料金】
一般 3500円
25歳未満 2500円
高校生以下 1500円

【出演】
小沼なつき(座・れら)
飛世早哉香(OrgofA / in the Box)
山木眞綾
山田プーチン
温水元(満天飯店)

【舞台監督】坂本由希子
【演出助手】服部一姫&らいか
【制作】佐藤紫穂(ex.fiction)
【音 響】高橋智信(劇団fireworks)
【照 明】成田真澄
【衣 装】大川ちょみ
【舞 台】忠海勇(劇団亜魂)
【音楽制作】町田拓哉(町田音楽工房)
【宣伝美術】金田一樹生 

 美術館や関係者からもいろいろご案内をいただいている(ありがとうございます!)ので、追って紹介していきたいと思います。

世田谷区を歩く 2024年春東京(16)

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(承前)

 すでに記憶が薄れていますが、外苑前から地下鉄銀座線に乗り、表参道で半蔵門線に乗り換えたと思います。
 電車は渋谷から東急田園都市線になり(半蔵門線と田園都市線は相互乗り入れを行っており、乗っているうちに渋谷から事業社が変わる)、三軒茶屋で降車。東急世田谷線に乗り換えました。

 世田谷線は、これまで乗ったことがあったかなあ。
 路面電車のような感じの、2輛編成の電車が、住宅街の中をぬうように走っています。

 上町駅で降りました。
 つぎの目的地は「ギャラリー&ショップ/Nadar_TOKYO」です。
 ここで「めざせ個展」という写真のグループ展が、3月20日から31日まで開かれていました。
 
  
 これはギャラリーのサイトによると

<個展をやってみたい方に、お一人あたり幅80cmというスペース内でそれぞれの作品を展示していただく公募写真展です。>

ということで、帯広の臼井愛子さんがサイアノタイプの作品を出していました。

 サイトには9人の名が挙がっていましたが、8人だったような…(記憶があいまい)。

 会場で来場者の投票を募り、最高得票の人に個展を開く権利が与えられます。

 もともと会場が狭い上に、それぞれの出品者に、筆者のようなお客さんが来ているので、店内はごった返していました。

 結論から言うと、得票数1位は惜しくも臼井さんではなく、小石真規子さんという方。
 会場で見た限りでは、納得の結果というか、心象を感じさせる良い写真だったと思います。 
 
 
 ナダールから北上。

 世田谷区の住宅の中を歩きます。

 途中、旧尾崎テオドラ邸の前を通りました。

 オープニング記念で三原順の展示をしていたのですが、完全予約制で、かなり早々とチケットが売り切れていたので、残念ではありますが、中には入りませんでした。

 この洋館が残されるにあたっては、小樽出身の人気漫画家山下和美さんなどによる奮闘がありました。
 かなりドラマチックないきさつだったようです。たとえばこちら( https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/ozakitheodora-news-202402 )が参考になります。
  
 空にはふしぎなかたちの雲が横断しています。

 豪徳寺駅から小田急線の各駅停車に乗り、代々木上原駅で地下鉄千代田線に乗り換え。
 大手町で東西線に乗り換えて、竹橋で降りました。

 この駅は何度も来ています。
 東京国立近代美術館があるからです。

(この項続く) 




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