ギャラリーたぴおは、個展やグループ展の借り手が減っており、ギャラリー側で企画を立てて「この指とまれ」方式で出品者を募る週が多くなっている。出品者はいくらかお金を払っているのだと思う。ギャラリーをまるごと借りて個展を開くのに比べれば、ずっと安値で発表の機会があるともいえるが。
今週の「街を描く」には、たぴおのサイトによると6人が出品している。
有村尚孝、香取正人、酒巻進、酒巻治子、田中季里、横山隆の6氏である。
実際には、会場には斉藤邦彦さんの小品4点も飾られてあった。
冒頭画像、左が香取さん、右が有村さんの作品。
ふたりは新道展のベテラン会員だが、会場で、有村さんに初めてお会いした。
出品作は、岩見沢市を遠景でとらえたもので、もう20年ほど前の作らしい。
「この絵、以前、毛陽センターに展示してませんでしたか?」
と尋ねたら、そのとおり、とのこと。
有村さんとしては、手前から奥へと、ジグザグを描く線を強調して、遠近感を出したかったのだという。
今回、会場で最も目を引いていたのが、横山隆さんの半立体作。
白く塗ったボール紙を針金で固定させた横山さん得意の手法だが、いつもよりさらにスケール感を増している。
斉藤さんの小品。
田中季里さんの作品。たしかに、街を描いている。
2014年4月28日(月)〜5月3日(土)午前11時〜午後7時
ギャラリーたぴお(札幌市中央区北2西2、道特会館)