澁谷美求さんは札幌の版画家。
北都館での個展は、2011年に続き2度目とのこと。
個展タイトルにある「アイ」というのは「藍」のことだろうと、今回の個展を見て思った。
深い青が、ほんとうに美しいのだ。
案内状のように青があまり使われていない作品は少数で、大半の作品は青や藍が画面の多くの部分を占めている。
全道展でよく見る、人物をモティーフにした作品のほか、花瓶などを描いた静物画もある。
さらに、手前のカウンター部分の壁には、モノタイプの抽象作品が展示されている。これは新しい試みではないだろうか。
銅板にへらでインクを塗って、刷っているのだそう。あの小樽の異才、一原有徳さんと似たような技法なのかもしれない。アルファベットと数字からなる無機質な題も、一原さんを思い出させた。
青に、心を沈静化させるはたらきがあることは、よく知られている。
澁谷さんの作品も、見ていると心が落ち着いて、やすらいでくるようだ。
全道展会員。春陽展と版画展(日本版画協会)会友。
「みく」さんですが、男性です。
出品作は次のとおり。
Puente del Arzobispo
ピアノのある風景
ムスビ
藍色の女
AOTAMA
smile
青の世界 II
アイ
イスのある風景
青いガラスとりんご
ムスビII
Blue Rose
白い花(ROUEN FAIT MAIN)
白い花
SMB-01
SMB-02
SMB-03
SMBO-1
SMBO-2
SMB3-01
SMB3-02
2014年11月12日(水)~17日(月)午前10時~午後10時(土日~午後7時、最終日~午後5時)
カフェ北都館ギャラリー(西区琴似1の3)
・地下鉄東西線の琴似駅から約270メートル、徒歩4分
・JR琴似駅から約740メートル、徒歩10分
・ジェイアール北海道バス「山の手一条通」から約920メートル、徒歩12分