まず訂正です。
先の記事で、9月第3週はどこのギャラリーにも言っていないという趣旨のことを書いたが、誤りでした。
14日、会社帰りに、道教大HUGに立ち寄って、学生のグループ展を見ている。
中では、八谷さんの作品がおもしろかった。美術界隈にあって、水墨画というのは、富岡鉄斎以降、ほとんどかわりばえせず、他の業界から顧みられることのない分野であるが、彼の作品はその状態に風穴を開けるかもしれないと思った。
18日深夜から19日未明にかけての国会で、安全保障法案が参議院本会議で可決、成立した。
この様子をテレビで見て、ツイッターのタイムラインも追いかけていたため、かなりの夜更かしをしてしまった。
この件については、ツイッターですでにさんざんつぶやいているので、あらためて書くことはあまりない。余裕ができたら、書くことにしたい。
19日は会社は休み。
前夜のあおりで、寝坊。
昼ごろからようやくギャラリー回りに出かける。
バスに乗っている途中で雨が降りだし、夜まで降り続いた。
まず札幌市民ギャラリーへ。
第3回北日展は、最近できた道内の日本画団体公募展。
写実的な花鳥画などが大半を占めるなか、佐久間敏夫さんの「熱帯魚」は、赤い水にはだしの両脚を浸す女性を描いた異色作。佐久間さんは「咲く(オオウバユリ)」も、根元から折れたオオウバユリがそれでも尖端で花を開いた様子を描いている。
新田志津男さん「月昇る」は、新田さんらしい、紅葉した混合樹林の山と湖水を丹念に描いた作。
第35回記念道彩展。
表現主義的な絵が優勢だった道彩展も、写実派が増えたことを含め、画風の幅が広がってきたように感じて、興味深かった。
サクマペーパーギャラリーを経て、札幌時計台ギャラリーへ。
坂田雅義陶芸展の会場で、版画家のOさんに会う。Oさんははじめてお会いした19年前とちっとも変わっていないように見受けられる。
A室は、江川博展。今回は「うこん」色と赤がせめぎあう絵が中心。この配色がなかなかすてき。
4カ所目はギャラリーたぴお。
おといねっぷ工芸高校の同級生でいまは大学や専門学校で学んでいる4人によるグループ展。
組み木細工やいす、絵画など、若々しい。
雨がひどいので、なるべく地下や狸小路を歩くコースをえらび、5カ所目はアリアンス・フランセーズへ。
長畑ふみ子さんのデッサン展の最終日。
長畑さんは来月は、岩見沢の喫茶去だっくで個展を開くようだ。
大通から東西線に乗って琴似へ。
ギャラリー北のモンパルナスで、鈴木麻衣子さんがかりん舎から出した絵本「ぼく生きたかったよ… ~くまのおやこ ニコーとリコー~」原画展。
ボールペンで描いたとは信じられないほど細かく、気合の入った線の集積に驚く。
それにしても、かなしい話です。
会場には、高校生時代の絵も展示されていたが、近年のボールペン1本の作と異なり、カラフルでポップ。人物と、人物を模したぬいぐるみをかき分ける画力は、若いときから、大したもんだと思う。
26日まで(ただし日曜祝日休み)。
最後は、カフェ北都館ギャラリーで佐藤弘法小品展。
全道展会友だが、ほとんど個展を開いていない。
画風は、独立や全道展らしいリアルな人物画。
石膏デッサン用の頭部像が置かれた窓辺を、こびとのような大きさの女子高生が自転車で走る、というシュルレアリスム的な「夏の手稲山」がおもしろかった。
21日まで。
それにしてもひどい雨だった。
45年前、敗北の心を抱いた人たちは「アカシアの雨がやむとき」をそっと口ずさんだのだろうが、現代の若者は気丈に、来夏の選挙へ目を向けているようだ。
先の記事で、9月第3週はどこのギャラリーにも言っていないという趣旨のことを書いたが、誤りでした。
14日、会社帰りに、道教大HUGに立ち寄って、学生のグループ展を見ている。
中では、八谷さんの作品がおもしろかった。美術界隈にあって、水墨画というのは、富岡鉄斎以降、ほとんどかわりばえせず、他の業界から顧みられることのない分野であるが、彼の作品はその状態に風穴を開けるかもしれないと思った。
18日深夜から19日未明にかけての国会で、安全保障法案が参議院本会議で可決、成立した。
この様子をテレビで見て、ツイッターのタイムラインも追いかけていたため、かなりの夜更かしをしてしまった。
この件については、ツイッターですでにさんざんつぶやいているので、あらためて書くことはあまりない。余裕ができたら、書くことにしたい。
19日は会社は休み。
前夜のあおりで、寝坊。
昼ごろからようやくギャラリー回りに出かける。
バスに乗っている途中で雨が降りだし、夜まで降り続いた。
まず札幌市民ギャラリーへ。
第3回北日展は、最近できた道内の日本画団体公募展。
写実的な花鳥画などが大半を占めるなか、佐久間敏夫さんの「熱帯魚」は、赤い水にはだしの両脚を浸す女性を描いた異色作。佐久間さんは「咲く(オオウバユリ)」も、根元から折れたオオウバユリがそれでも尖端で花を開いた様子を描いている。
新田志津男さん「月昇る」は、新田さんらしい、紅葉した混合樹林の山と湖水を丹念に描いた作。
第35回記念道彩展。
表現主義的な絵が優勢だった道彩展も、写実派が増えたことを含め、画風の幅が広がってきたように感じて、興味深かった。
サクマペーパーギャラリーを経て、札幌時計台ギャラリーへ。
坂田雅義陶芸展の会場で、版画家のOさんに会う。Oさんははじめてお会いした19年前とちっとも変わっていないように見受けられる。
A室は、江川博展。今回は「うこん」色と赤がせめぎあう絵が中心。この配色がなかなかすてき。
4カ所目はギャラリーたぴお。
おといねっぷ工芸高校の同級生でいまは大学や専門学校で学んでいる4人によるグループ展。
組み木細工やいす、絵画など、若々しい。
雨がひどいので、なるべく地下や狸小路を歩くコースをえらび、5カ所目はアリアンス・フランセーズへ。
長畑ふみ子さんのデッサン展の最終日。
長畑さんは来月は、岩見沢の喫茶去だっくで個展を開くようだ。
大通から東西線に乗って琴似へ。
ギャラリー北のモンパルナスで、鈴木麻衣子さんがかりん舎から出した絵本「ぼく生きたかったよ… ~くまのおやこ ニコーとリコー~」原画展。
ボールペンで描いたとは信じられないほど細かく、気合の入った線の集積に驚く。
それにしても、かなしい話です。
会場には、高校生時代の絵も展示されていたが、近年のボールペン1本の作と異なり、カラフルでポップ。人物と、人物を模したぬいぐるみをかき分ける画力は、若いときから、大したもんだと思う。
26日まで(ただし日曜祝日休み)。
最後は、カフェ北都館ギャラリーで佐藤弘法小品展。
全道展会友だが、ほとんど個展を開いていない。
画風は、独立や全道展らしいリアルな人物画。
石膏デッサン用の頭部像が置かれた窓辺を、こびとのような大きさの女子高生が自転車で走る、というシュルレアリスム的な「夏の手稲山」がおもしろかった。
21日まで。
それにしてもひどい雨だった。
45年前、敗北の心を抱いた人たちは「アカシアの雨がやむとき」をそっと口ずさんだのだろうが、現代の若者は気丈に、来夏の選挙へ目を向けているようだ。