タカダヨウさんのインスタレーションを見てきた。
アートは、お化け屋敷ではないかもしれない。
でも、お化け屋敷みたいなアートがあっても、いいんじゃないかと思う。
暗い部屋。
赤い糸が張り巡らされている。そこから吊り下げられる5円玉。
天井に貼り付けられたお札のような紙の数々。
浮かび上がる絵や、少女の写真。
そして能面のような白い顔。
夜の街で出会うと、ぞっとするようなものばかり。
これらのものが何をあらわしているのか、厳密に検証する必要も意味もあまりないと思う。
大事なのは、こういう「暗がり的」なものが、たしかに人間の精神の奥底にはあるのではないか、ということだ。
今回の個展は、そういう精神の奥底へと通じる、ひそやかな通路なのだ。たぶん。
2015年9月20日(日)~26日(土)午後1時~10時30分
ギャラリー犬養(豊平区豊平3の1)
□NEANT 虚空 http://neant.gozaru.jp/
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