さいとうギャラリーが毎年夏と年末年始に企画している小品展。
新年には、顔見世興行がよく似合う。文芸誌が短篇競作特集や作品特集号を出すのと似ている。
一部、金属やオブジェ的作品もあるが、大半は絵画。全員が道内の画家、イラストレーター、美術作家などである。
昨年とほとんど顔ぶれは変わっていない。
会期が12月半ばから新年にまたがっているため、Christmas という作品もあれば、干支にちなんでイノシシを描いた絵もある。新年と全く関係ない題材の絵も多い。
15万円~8千円の間で販売もしている。
阿部典英さん「イノさんとノシさん」は、薄い板を使ったコラージュふうの楽しいイラスト。
丸藤真知子さん「<空を飛ぶ>」。オレンジのハートのようなかたちが浮かぶ抽象画。マチエールが独特で、陶板かガラス絵のよう。
野崎嘉男さんは1970~80年代の道内抽象画を代表する存在だが、もう15年以上、このさいとうギャラリーの企画展以外で新作を見る機会がないと思う。「イメージ・鏡もち」は、鏡もちを真上から見たユニークな図柄で、両端に、さまざまな色からなる帯が2本ずつ上から下まで引かれている。
林弘堯さんは北見のベテラン(林弘尭と表記することが多い)。「図形譜 '18」は、半透明な膜の向こう側に白い、きしめんのような帯が折りたたまれ、青い絵の具のしぶきが広がる抽象的な作品。さまざまなメディアを、これほど軽々と使ってしまう人はそれほど多くない。
吉田敏子さん「冬の窓辺」は版画で、正方形の画面。黒い花瓶とゼンマイのような植物を中央に据え、両サイドに葉脈も鮮やかな白い葉を配して、おしゃれで端正な世界を作り出している。
追記。
毎年恒例、泉修次さんのおみくじアート。
今年は、紙箱のふたを開けて、中から、運勢が書かれた紙片を取り出すという、オーソドックスなスタイル。筆者は「吉」だった。
2018年12月18日(火)~2019年1月6日(日)午前10時半~午後6時半、月曜と12月29日~元日休み
さいとうギャラリー(中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)
過去記事へのリンク
■企画展「ゆく年くる年 '17-'18」
■15→16展
■14→15展
■13→14展
■08→09展
■企画展「07→08」
■06→07展
■05→06展
■03→04展
■02→03展
■2001→02展
■00-01展
新年には、顔見世興行がよく似合う。文芸誌が短篇競作特集や作品特集号を出すのと似ている。
一部、金属やオブジェ的作品もあるが、大半は絵画。全員が道内の画家、イラストレーター、美術作家などである。
昨年とほとんど顔ぶれは変わっていない。
会期が12月半ばから新年にまたがっているため、Christmas という作品もあれば、干支にちなんでイノシシを描いた絵もある。新年と全く関係ない題材の絵も多い。
15万円~8千円の間で販売もしている。
阿部典英さん「イノさんとノシさん」は、薄い板を使ったコラージュふうの楽しいイラスト。
丸藤真知子さん「<空を飛ぶ>」。オレンジのハートのようなかたちが浮かぶ抽象画。マチエールが独特で、陶板かガラス絵のよう。
野崎嘉男さんは1970~80年代の道内抽象画を代表する存在だが、もう15年以上、このさいとうギャラリーの企画展以外で新作を見る機会がないと思う。「イメージ・鏡もち」は、鏡もちを真上から見たユニークな図柄で、両端に、さまざまな色からなる帯が2本ずつ上から下まで引かれている。
林弘堯さんは北見のベテラン(林弘尭と表記することが多い)。「図形譜 '18」は、半透明な膜の向こう側に白い、きしめんのような帯が折りたたまれ、青い絵の具のしぶきが広がる抽象的な作品。さまざまなメディアを、これほど軽々と使ってしまう人はそれほど多くない。
吉田敏子さん「冬の窓辺」は版画で、正方形の画面。黒い花瓶とゼンマイのような植物を中央に据え、両サイドに葉脈も鮮やかな白い葉を配して、おしゃれで端正な世界を作り出している。
追記。
毎年恒例、泉修次さんのおみくじアート。
今年は、紙箱のふたを開けて、中から、運勢が書かれた紙片を取り出すという、オーソドックスなスタイル。筆者は「吉」だった。
2018年12月18日(火)~2019年1月6日(日)午前10時半~午後6時半、月曜と12月29日~元日休み
さいとうギャラリー(中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)
過去記事へのリンク
■企画展「ゆく年くる年 '17-'18」
■15→16展
■14→15展
■13→14展
■08→09展
■企画展「07→08」
■06→07展
■05→06展
■03→04展
■02→03展
■2001→02展
■00-01展