(承前)
「高文連」は、道内で高校生活をおくった人ならだれでも知っていると思いますが、高等学校文化連盟の略です。
文化系の部活動の集まりで、新聞、写真、放送など各部があり、おおむね振興局(支庁)単位に支部があります。
ついでに言えば、対語は「高体連(=高等学校体育連盟)」です。
北海道高等学校文化連盟石狩支部の美術部顧問展は、札幌や千歳など石狩管内の高校の美術部で顧問を務める先生が年1度開いてきました。
いずれも道内のアートシーンの第一線で活動している人がほとんどです。
以前は、札幌時計台ギャラリーの3階を会場に、20号ぐらいの絵画を出している人が多い展覧会ーというものでしたが、2016年末に同ギャラリーが閉まって以来、どうなったのかを知りませんでした。
回数から判断すると、2年ほど休んでいたのか、あるいは隔年開催になったのかも。
4年ぶりに見た、おおざっぱな印象をまとめるなら、100号ぐらいの大作を出している人と、小品を出している人とが分化して、20号ぐらいを出品している人が少なくなっているような…。
絵画、彫刻はもちろん、写真、陶芸、人形もあり、ジャンルの幅は広がっています。
大作を出していたのが手塚昌広さん「face」。
手塚さんは抽象画で、絵の具の飛まつが全面を覆っているような作品です。いや、飛まつというよりも、ビニールの上に絵の具を置くとはじかれますが、その様子に似ています。なにをモティーフにしている―というような絵ではないのです。
一方、大田玲子さんも「蛹のフィラメント」などを出品しています。
大田さんはビリジヤンや黄色などの地に、フリーハンドによる太い線や点線が縦に何本も走っている絵です。
谷口明志さん「バリエーション」は、空中に線をドローイングする試みで、以前からの谷口さんの取り組みの延長線上にあります。
加藤宏子さんが本名の藤本宏子名義で「Improvisation V」を出していました。
ほかに、篠木正幸、長谷川裕恭、西谷正士、武石英孝、太子弘和、千葉有造といった方々の作品も目を引きました。
それにしても筆者は、この直前、さいとうギャラリーの「New Point」会場にあった案内はがきを見て、展覧会の開催をはじめて知りました。
来年以降、もう少しPRしていただければ幸いです。
(いま思えば、以前も時計台ギャラリーというメジャーな会場だったため、見落とさずに済んでいたのであって、案内状などはほとんど見たことがなかったわけですが)
2019年1月15日(火)~20日(日)午前10時~午後6時(最終日~5時)
コンチネンタルギャラリー(札幌市中央区南1西11 コンチネンタルビル地下)
関連記事へのリンク
■第7回北海道高等学校文化連盟石狩支部顧問展 (2010)
=以下画像なし
■第6回(2009年)
■第5回
■第3回
■第1回
(この項続く)
「高文連」は、道内で高校生活をおくった人ならだれでも知っていると思いますが、高等学校文化連盟の略です。
文化系の部活動の集まりで、新聞、写真、放送など各部があり、おおむね振興局(支庁)単位に支部があります。
ついでに言えば、対語は「高体連(=高等学校体育連盟)」です。
北海道高等学校文化連盟石狩支部の美術部顧問展は、札幌や千歳など石狩管内の高校の美術部で顧問を務める先生が年1度開いてきました。
いずれも道内のアートシーンの第一線で活動している人がほとんどです。
以前は、札幌時計台ギャラリーの3階を会場に、20号ぐらいの絵画を出している人が多い展覧会ーというものでしたが、2016年末に同ギャラリーが閉まって以来、どうなったのかを知りませんでした。
回数から判断すると、2年ほど休んでいたのか、あるいは隔年開催になったのかも。
4年ぶりに見た、おおざっぱな印象をまとめるなら、100号ぐらいの大作を出している人と、小品を出している人とが分化して、20号ぐらいを出品している人が少なくなっているような…。
絵画、彫刻はもちろん、写真、陶芸、人形もあり、ジャンルの幅は広がっています。
大作を出していたのが手塚昌広さん「face」。
手塚さんは抽象画で、絵の具の飛まつが全面を覆っているような作品です。いや、飛まつというよりも、ビニールの上に絵の具を置くとはじかれますが、その様子に似ています。なにをモティーフにしている―というような絵ではないのです。
一方、大田玲子さんも「蛹のフィラメント」などを出品しています。
大田さんはビリジヤンや黄色などの地に、フリーハンドによる太い線や点線が縦に何本も走っている絵です。
谷口明志さん「バリエーション」は、空中に線をドローイングする試みで、以前からの谷口さんの取り組みの延長線上にあります。
加藤宏子さんが本名の藤本宏子名義で「Improvisation V」を出していました。
ほかに、篠木正幸、長谷川裕恭、西谷正士、武石英孝、太子弘和、千葉有造といった方々の作品も目を引きました。
それにしても筆者は、この直前、さいとうギャラリーの「New Point」会場にあった案内はがきを見て、展覧会の開催をはじめて知りました。
来年以降、もう少しPRしていただければ幸いです。
(いま思えば、以前も時計台ギャラリーというメジャーな会場だったため、見落とさずに済んでいたのであって、案内状などはほとんど見たことがなかったわけですが)
2019年1月15日(火)~20日(日)午前10時~午後6時(最終日~5時)
コンチネンタルギャラリー(札幌市中央区南1西11 コンチネンタルビル地下)
関連記事へのリンク
■第7回北海道高等学校文化連盟石狩支部顧問展 (2010)
=以下画像なし
■第6回(2009年)
■第5回
■第3回
■第1回
(この項続く)