「裏 Point」とは、毎年1月に札幌で開かれているグループ展「New Point」の裏バージョンということだそうです。
昨年も New Point の出品者5人による展覧会を同時期に開きましたが、今年は「裏 Point」という名をつけて、New Point出品者ではない1人を加えて6人が参加しています。
五十音順で、糸井崇史、遠藤織江、大森希美、ko-aya、三浦恵美子、宮崎亨の6氏です。
やはり目立っていたのは三浦さんの、縦1.4メートル、横10メートルに及ぶ超大作「ジュンスイジゾク」です。
フランスの哲学者ベルクソンに触発されたとおぼしき題ですが、モノクロームで渦や人の顔などさまざまな模様が埋め尽くす背景に、赤や緑などさまざまな色の帯が画面の端から端まで、旅をするように横断していくさまは、迫力じゅうぶんです。
冒頭から3枚の画像は、いずれもこの作品のものです。
一昨年の新道展に出品していた作品と同一なのかどうかは、わかりません。
三浦さんはこのほかにも、モノトーンの小品「ピースフル」や、キリスト教・ユダヤ教的なテイストの漂う謎めいた作品「シオン」、小動物(?)をいたわる優しげな女性を描いた「ヨリソウイノチ」なども出品しており、とても1人の手になるものとは思えない多彩な画風を展開しています。
ko-aya さんも、絵画をたくさん並べています。
「動物が好き」というko-ayaさん、カラフルでポップな小品の組み作品「illustrations」にもシカなどが登場しています。
筆者は、New Point出品作のこともあり、画面にたくさんの物を貼り付けた作品に注目してしまいます。
画像は「micro prastics(2)」。
透明なプラスチック製のフォークやスプーンが55個も、魚介類がたゆたう海の絵の表面を覆い尽くしています。
地球環境と海洋汚染問題についての明快なメッセージがこめられた作品です。北海道のアートには、こういう作品が少なすぎると常々感じているので、良いなあと思います。
そして、メッセージを抜きにしても、深い青の世界が幻想的できれいです。
魂の叫びのようなパワフルな絵を描く宮崎亨さんは、ふだんから通勤中の時間などを利用して描いているドローイングを23点ならべました。
「ザキミヤ23総選挙」
と称して、来場者からアンケートを募り、自分の好きな絵の番号を書いて投票してもらっています。
それぞれのドローイングの下には、古めかしい活字のフリーフォントで
「のー!」
「大丈夫? っ教」
「見る」
「不屈」
といった題や、正字旧かなの短いテキストが添えられています。
作品はいずれもおどろおどろしく、人物が化け物のように見えるものもあります。
総選挙の結果ですが、20番が選ばれたそうです。
糸井さんは新道展やグループ展などで活躍する若手。
鋭い直線を多用した動物の絵が特徴ですが、今回の「水牛」はいかにものんきな雰囲気が漂っています。
遠藤織江さん。
右端の「遊泳」が、薄い色を重ね合わせていて、きれいだと感じました。
大森希美さんは「AXIS NORTH」展にも出していました。
ラット(ネズミ)のしおりやポストカードのほか、動物のドローイングに達者なところを見せています。
2019年2月8日(木)~12日(火)午前10時~午後7時(最終日~5時)
アートスペース201(札幌市中央区南2西1 山口中央ビル5階)
■New Point vol.15
■nor-hay展 「林教司を偲ぶ会」(2018)
=ko-aya さん出品
■第63回新道展 (2018)
■平成28年度 道銀芸術文化助成事業 三浦恵美子油彩展 ~人物の変容展~ (2016)
□宮崎亨 情念の芸術(ツイッター) @odoroking
■AXIS NORTH (2019年1月)
■第63回新道展 その2(2018)
■芸術団Jam. 29 (2018)
■第44回 北海道教職員美術展(2014、画像なし)
■宮崎亨展「なぜ生きる」 (2012)
■New Point vol.7 (2010年)
■芸術団Jam.19 (2008年)
■自由美術北海道グループ展(2008年)
■新道展企画 第52回展受賞者展(2007年)
■自由美術/北海道グループ展(2007年)
■New Point Vol.4(2007年)
■宮崎亨展(2003年)
■芸術団Jam.(2001、画像なし)
昨年も New Point の出品者5人による展覧会を同時期に開きましたが、今年は「裏 Point」という名をつけて、New Point出品者ではない1人を加えて6人が参加しています。
五十音順で、糸井崇史、遠藤織江、大森希美、ko-aya、三浦恵美子、宮崎亨の6氏です。
やはり目立っていたのは三浦さんの、縦1.4メートル、横10メートルに及ぶ超大作「ジュンスイジゾク」です。
フランスの哲学者ベルクソンに触発されたとおぼしき題ですが、モノクロームで渦や人の顔などさまざまな模様が埋め尽くす背景に、赤や緑などさまざまな色の帯が画面の端から端まで、旅をするように横断していくさまは、迫力じゅうぶんです。
冒頭から3枚の画像は、いずれもこの作品のものです。
一昨年の新道展に出品していた作品と同一なのかどうかは、わかりません。
三浦さんはこのほかにも、モノトーンの小品「ピースフル」や、キリスト教・ユダヤ教的なテイストの漂う謎めいた作品「シオン」、小動物(?)をいたわる優しげな女性を描いた「ヨリソウイノチ」なども出品しており、とても1人の手になるものとは思えない多彩な画風を展開しています。
ko-aya さんも、絵画をたくさん並べています。
「動物が好き」というko-ayaさん、カラフルでポップな小品の組み作品「illustrations」にもシカなどが登場しています。
筆者は、New Point出品作のこともあり、画面にたくさんの物を貼り付けた作品に注目してしまいます。
画像は「micro prastics(2)」。
透明なプラスチック製のフォークやスプーンが55個も、魚介類がたゆたう海の絵の表面を覆い尽くしています。
地球環境と海洋汚染問題についての明快なメッセージがこめられた作品です。北海道のアートには、こういう作品が少なすぎると常々感じているので、良いなあと思います。
そして、メッセージを抜きにしても、深い青の世界が幻想的できれいです。
魂の叫びのようなパワフルな絵を描く宮崎亨さんは、ふだんから通勤中の時間などを利用して描いているドローイングを23点ならべました。
「ザキミヤ23総選挙」
と称して、来場者からアンケートを募り、自分の好きな絵の番号を書いて投票してもらっています。
それぞれのドローイングの下には、古めかしい活字のフリーフォントで
「のー!」
「大丈夫? っ教」
「見る」
「不屈」
といった題や、正字旧かなの短いテキストが添えられています。
作品はいずれもおどろおどろしく、人物が化け物のように見えるものもあります。
総選挙の結果ですが、20番が選ばれたそうです。
糸井さんは新道展やグループ展などで活躍する若手。
鋭い直線を多用した動物の絵が特徴ですが、今回の「水牛」はいかにものんきな雰囲気が漂っています。
遠藤織江さん。
右端の「遊泳」が、薄い色を重ね合わせていて、きれいだと感じました。
大森希美さんは「AXIS NORTH」展にも出していました。
ラット(ネズミ)のしおりやポストカードのほか、動物のドローイングに達者なところを見せています。
2019年2月8日(木)~12日(火)午前10時~午後7時(最終日~5時)
アートスペース201(札幌市中央区南2西1 山口中央ビル5階)
■New Point vol.15
■nor-hay展 「林教司を偲ぶ会」(2018)
=ko-aya さん出品
■第63回新道展 (2018)
■平成28年度 道銀芸術文化助成事業 三浦恵美子油彩展 ~人物の変容展~ (2016)
□宮崎亨 情念の芸術(ツイッター) @odoroking
■AXIS NORTH (2019年1月)
■第63回新道展 その2(2018)
■芸術団Jam. 29 (2018)
■第44回 北海道教職員美術展(2014、画像なし)
■宮崎亨展「なぜ生きる」 (2012)
■New Point vol.7 (2010年)
■芸術団Jam.19 (2008年)
■自由美術北海道グループ展(2008年)
■新道展企画 第52回展受賞者展(2007年)
■自由美術/北海道グループ展(2007年)
■New Point Vol.4(2007年)
■宮崎亨展(2003年)
■芸術団Jam.(2001、画像なし)