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2■局地風ー北翔大学北方圏学術情報センタープロジェクト研究美術グループ研究報告作品展 (2019年3月9~24日、札幌)

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(承前)



 「局地風」展、続いては佐藤一明さん。

 冒頭画像は「AP(All paraffin)」。



 佐藤さんはストーブを模した立体で知られている。

 いかにも北国らしい味わいがあり、形態も多様なのだが、主な素材が木であるため実際に使うことが絶対にできないというひねりの効いた作品なのだ。

 つまり、佐藤さんのストーブはよく燃えると思われるのだが、ストーブ本体が燃えてしまってはストーブの意味をなさないというわけだ。



 今年に入ってからの新作5点は、いずれもパラフィンで作ったスキーのようだ。

 スキーの裏側には、ワックスと呼ばれるろうを塗らないと、よく滑らない。

 しかし、ろうそのものをスキーにしても、最初は滑るかもしれないが、すぐに融けて無くなってしまうだろう。



 つまり、ストーブがよく燃えるのと同様、いくら滑るといっても、それ自体がナンセンスな、ゆかいというか皮肉のまじった作品だといえる。



 作品によっては、ご丁寧にバナナの皮を混ぜて、滑り特性を強化している。

 



 画像は「TBP in P (Banana peel in paraffin)」「AP(All paraffin)」。



 しかし、バナナの皮を踏んで滑って転ぶというのは、昔の漫画などではよく見られるが、ほんとうに滑るんだろうか?



 ほかに「AP(All paraffin)」と「BP in P(Two banana peels in paraffin)」。





2019年3月9日(土)~24日(日)午前10時~午後7時(最終日~5時)

ポルトギャラリー(札幌市中央区南1西22 北翔大学北方圏学術情報センター1階・3階)



※対話による鑑賞ワークショップ=3月23日(土)午後1時20分。ファシリテーター山崎正明さん。

※ギャラリートーク「芸術と心理学の接点」=同日午後3時





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・地下鉄東西線「西18丁目駅」1番出口から約390メートル、徒歩5分。2番出口から約490メートル、徒歩7分

・同「円山公園駅」5番出口から約460メートル、徒歩6分



・ジェイ・アール北海道バス「北1条西20丁目」降車、約420メートル、徒歩6分

※手稲方面行きが止まります。快速や都市間高速バスは止まりません

・ジェイ・アール北海道バス、中央バス「円山第一鳥居」降車、約680メートル、徒歩9分

※手稲、小樽方面行き(都市間高速バスを含む)全便が止まります



・ジェイ・アール北海道バス「桑11 桑園円山線」の「大通西22丁目」降車、すぐ目の前。

※桑園駅-大通西22丁目-円山公園駅―啓明ターミナルを走っている路線です

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