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3■局地風ー北翔大学北方圏学術情報センタープロジェクト研究美術グループ研究報告作品展 (2019年3月9~24日、札幌)

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(承前) 「局地風」展で、北翔大教授の林亨さんは「心を浮かべて(みずのもり)」というアクリル画連作を8点並べている。
 いずれも新作だ。
 冒頭画像は、右側にあるのがサムホールくらいの小品。手前の柱に掛かっている。
 林さんは2008年頃からの絵画にはほとんどすべて「心を浮かべて」という題を付けている。心の中の映像というようなものと関係しているのだろうか。

 これまでは、矩形のカンバスからはみ出るような雲のかたちをとりつけたり、あるいは、絵の手前の床にピンポン玉のようなものを転がしたり、単なる平面にとどまらない形態を模索していたが、今回はすべて矩形の平面だけになっている。


 色鮮やかな黄や赤の円が、画面のところどころに不規則に浮いているのは、以前と変わっていない。
 地となる青の色は深くて、見ていると吸い込まれそうだ。
 今回印象的だったのは、青がまだらに薄く、ほとんど白になっている部分で、まるでキャンバスではなく透明なビニールか樹脂に青い絵の具が描いてあってその透明な部分が露出しているように見えたこと。白は、向こうの壁が透けて見えるようでもあり、青とは違う高さにあるようにも見えるのだった。

 この展覧会が3月であることに気づき、この青は海の青で、赤や黄色の円は、震災で命を落とした人々の魂ではないのかーなどということを、とりとめもなく思う。
 もちろん、それは筆者の勝手な見方であって、見る人が自由に思いをめぐらせることのできる作品なのだ。


2019年3月9日(土)~24日(日)午前10時~午後7時(最終日~5時)
ポルトギャラリー(札幌市中央区南1西22 北翔大学北方圏学術情報センター1階・3階)

※対話による鑑賞ワークショップ=3月23日(土)午後1時20分。ファシリテーター山崎正明さん。
※トーク「芸術と心理学の接点」=同日午後3時

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・地下鉄東西線「西18丁目駅」1番出口から約390メートル、徒歩5分。2番出口から約490メートル、徒歩7分
・同「円山公園駅」5番出口から約460メートル、徒歩6分

・ジェイ・アール北海道バス「北1条西20丁目」降車、約420メートル、徒歩6分※手稲方面行きが止まります。快速や都市間高速バスは止まりません

・ジェイ・アール北海道バス、中央バス「円山第一鳥居」降車、約680メートル、徒歩9分※手稲、小樽方面行き(都市間高速バスを含む)全便が止まります
・ジェイ・アール北海道バス「桑11 桑園円山線」の「大通西22丁目」降車、すぐ目の前。※桑園駅-大通西22丁目-円山公園駅―啓明ターミナルを走っている路線です(この項続く) 

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