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Channel: 北海道美術ネット別館
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さっぽろ創世スクエア の國松希根太作品が見えなくなっている

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(タイトルを変えました)
 さっぽろ創世スクエア内の通路にある國松希根太さんの「HORIZON」が、無残なことになっていると、「札幌国際芸術祭 2017→(冬眠)非公式」さんのツイート( https://twitter.com/SIAF_HACK/status/1129257154227998720?s=20 )で読んだので、信じられない思いで5月17日の夜に見に行ったら、ほんとうに覆い隠されていた。

 あぜん。


 「HORIZON」は100号以上ある大作の3点組み。

 板の木目を、水際の風景のように見立てた作品だ。

 公式サイトには、つぎのように説明されている。

刻々と変化する自然の色彩と、その中に浮かび上がる大地と空の境界をとらえ、木板に描いた作品です。どこまでも広がる抽象風景は、水面や湿原の空気感、雪の質感など、道内の人々には覚えのある記憶を呼び覚ますきっかけを与え、道外からの来訪者にとって新しい体験と知への刺激となるでしょう。

 それがすべて、ついたてのようなもので隠されている。
 いま大通公園で開かれている「さっぽろライラックまつり」のPRのようだ。

 作品名を記したプレートは残っているので、なにかトラブルみたいなものがあって作品が撤去されたというわけではないように思う。

 國松さんは胆振管内白老町の「飛生フェス」などをはじめたアーティストであり、国際的に活躍する、北海道を代表する美術作家のひとりといっていい。


 それにしても、ライラックまつりの宣伝を、わざわざこのスペースを使ってやるという必然性が、まったく感じられない。
 次の画像を見ればわかるが、作品の向かいはセブン・イレブンだから無理としても、南側には白い壁面がたくさんあいているのである。


 さっぽろ創世スクエアは、昨年オープンした新しい建物である。
 高層エリアにはHTB(北海道テレビ放送)が入り、低層棟は「札幌市民交流プラザ」と呼ばれ「札幌文化芸術劇場(hitaru)」と「札幌文化芸術交流センター(SCARTS=スカーツ)」「札幌市図書・情報館」などから成っている。


 オープンしたときにちゃんと記録を残していない当blogも悪いし、この施設にはいろいろ言いたいこともあるのだが、とりあえず

「これはないだろう!」

とは言っておきたい。
 札幌市の芸術文化レベルの低さを象徴するような、情けない話としかいいようがない。

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