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2019年5月19日。札幌→北広島→上野幌

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(承前)

 この日は、新さっぽろギャラリーで「m komori & c ito photo exhibition - 3 girls meets × reactor town」を見てから、北広島市芸術文化ホールに行き、北広島美術協会春季展を鑑賞した。
 ホール内の図書館にミニギャラリーがあったので、そこも含めて、この日は3カ所。
 5月の累計は41カ所となった。

 さて、北広島駅に戻ると、小樽行きの普通列車が止まっていて、快速エアポートがプラットフォームにすべり込んでくるところだった。

 普通列車は、エアポートが発車するのを待って、北広島駅を出発するダイヤになっている。
 各駅に止まるので当然エアポートよりも時間がかかるが、確実にすわれるので、普通列車に乗っていくことにした。
 しかし、これは結果的に失敗だった。
 次の上野幌の手前で、列車が緊急停止してしまったのである。

 上野幌と新札幌の間で、沿線に火災が発生したという。
 そのため、千歳線は上下とも運転見合わせになった。

 これはJRにまったく責任がない。
 なんだか気の毒になってくる。

 おそらく、北広島でエアポートに乗っていればぎりぎりで火災をやり過ごせたのだろう。

 普通列車は上野幌駅まではとりあえず来たものの、そこから再び動きだす気配がない。
 列車のロングシートにすわったまま、スマートフォンの地図アプリで、駅周辺のバス停を検索する。
 札幌日大高校が駅から近いが、その前を通る路線はあと1時間近く来ないようだ。
 13分歩いたところに、ジェイ・アール北海道バスの「青葉橋通」という停留所があることがわかった。しかも、ちょうど良い時間に新札幌駅行きのバスが来ることも判明した。

 ドアをあけて列車を出ると、ホームで知らない女性に呼び止められた。
 タクシーで新札幌駅まで行こうと思うのですがという。
 乗り合いの誘いのようだが、バスに乗るのでーと答えた。
 上野幌は小さな駅で、駅前にタクシーが常駐しているようなところではない=冒頭画像=。タクシーにいつ乗れるか分からないのだ。

 札幌行きの切符は途中下車で回収されてしまったが、仕方がない。
 上野幌駅の周囲には、帰宅のめどがたたない札幌日大高生がスマートフォンで連絡を取り合っていた。


 列車の車窓からよく見る、複雑な形状の駐車場を、はじめて実際に歩いた。
 地図を見ると分かるが、この駐車場のあたりは、旧野津幌川の流路に沿って札幌市と北広島市の境界がうねうねと曲がりくねっている。そのため駐車場の形状自体も、でこぼこしている。

 

 国道274号を渡り、千歳線の東側の、ゆるやかにカーブする道を歩く。
 千歳線は、野津幌川の谷間の縁の上を走っており、この道路は線路のある崖の下を走っている。
 札幌ではめずらしい、自然にカーブしている道だ。

 このあたりも、札幌市と北広島市の境界が、野津幌川の昔の流れに沿っているため蛇行している。
 新しい住宅がたっているのは札幌市内。その間に、北広島市内の林が挟まっている。

 古い地図を見ると、池が書かれている。
 いまも林の中には水がたまっているようだ。



(いまGoogle Mapで衛星写真を見ると、野津幌川の旧流路が残っているようで、時間があればもっとゆっくり散歩してきたかったと思う)

 青葉橋通には意外と早く着いた。


 無事にバスに乗り(日大札幌高校生も走って、バスに乗ってきた)、新札幌で地下鉄東西線に乗り継いで、大通へ。無事、出社した。

 筆者が乗っていた列車は30分後ぐらいに運転を再開したようだが、あのまま乗っていたら遅刻は確実だった。

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