西村さんが脱落していましたので、追加しました。申し訳ありません。作品名は追って記します。
札幌で「東日本伝統工芸展」(昔は「伝統工芸新作展」と称したはずだが)が開かれたのは実に9年ぶり。
東日本だから、金沢や京都、備前、有田といった西の作品は見られないわけだが、それでも、現代的な要素を取り入れつつも伝統のスタイルを守る本州の作品を見られる数少ない機会だったから、道内巡回がなくなったときは本当にガッカリしたものだ。
今後も、毎年は難しいのかもしれないが、ときどき開いてくれるとありがたい。
さて、今年は道内からの入賞が目立った。
北海道は伝統工芸に携わる人の少ない土地とされ、この展覧会でも、入選者はいても、入賞者はなしの年のほうが多かったのだが、今年は3人もいる。
北海道知事賞に、宍戸孝子さん(札幌)の人形「木芯桐塑木目込もくしんとう そ き め こみ「以心伝心」」。
奨励賞に、増原嘉央理さん(札幌)の陶芸「紅白鮮水影―1902―」と、降旗ゆみさん(江別)の諸工芸(ガラス)「銀彩被硝子桜蘭文花器ぎんさいきせがら すさくらもん か き 」。
北海道の2018年、もっとも熱かった分野は人形だ! と思い切った断言をしてしまった筆者だが、その勢いはまだ持続しているという感じがある。
増原さんは以前も入賞している、1985年生まれの俊英だ。
このほかの道内からの入選者は次のとおり。
●陶芸
板橋美喜子(北広島) 青白磁彫文組鉢
大野耕太郎(滝川) 青白磁組皿
尾形香三夫(岩見沢) 練上縞壺「淵」
北川智浩 (江別) 白磁水氷文鉢
高井秀樹 (函館) 白磁流紋鉢
中村 裕 (札幌) 花器「雪原の朝」
西村 和 (札幌) 三上慶耀 (十勝管内鹿追町) 青瓷蓮紋鉢
●染織
貝澤節子 (日高管内平取町) アットゥシ織帯「ニルシ~木の毛皮~」
貝澤さんの作品はアイヌ工芸で、この分野の入選者が出ているのも感慨深い。
なお、下の9階のギャラリーでは、出品者の小品展も開かれていた。
2019年5月21日(火)~26日(日)午前10時~午後8時(最終日~午後6時)。入場は30分前まで
三越札幌店10階催事場(札幌市中央区南1西3)
関連記事へのリンク
東日本伝統工芸展の入選者 (2016)
【告知】第4回伝統工芸北海道展 (2015)
【告知】日本工芸会東日本支部北海道研究会の作家による 第3回伝統工芸北海道展
【告知】第2回伝統工芸北海道展 (2012年)
【告知】第1回伝統工芸北海道展 (2011)
■第47回伝統工芸新作展 (2007)
■2004年の伝統工芸新作展
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東日本だから、金沢や京都、備前、有田といった西の作品は見られないわけだが、それでも、現代的な要素を取り入れつつも伝統のスタイルを守る本州の作品を見られる数少ない機会だったから、道内巡回がなくなったときは本当にガッカリしたものだ。
今後も、毎年は難しいのかもしれないが、ときどき開いてくれるとありがたい。
さて、今年は道内からの入賞が目立った。
北海道は伝統工芸に携わる人の少ない土地とされ、この展覧会でも、入選者はいても、入賞者はなしの年のほうが多かったのだが、今年は3人もいる。
北海道知事賞に、宍戸孝子さん(札幌)の人形「木芯桐塑木目込もくしんとう そ き め こみ「以心伝心」」。
奨励賞に、増原嘉央理さん(札幌)の陶芸「紅白鮮水影―1902―」と、降旗ゆみさん(江別)の諸工芸(ガラス)「銀彩被硝子桜蘭文花器ぎんさいきせがら すさくらもん か き 」。
北海道の2018年、もっとも熱かった分野は人形だ! と思い切った断言をしてしまった筆者だが、その勢いはまだ持続しているという感じがある。
増原さんは以前も入賞している、1985年生まれの俊英だ。
このほかの道内からの入選者は次のとおり。
●陶芸
板橋美喜子(北広島) 青白磁彫文組鉢
大野耕太郎(滝川) 青白磁組皿
尾形香三夫(岩見沢) 練上縞壺「淵」
北川智浩 (江別) 白磁水氷文鉢
高井秀樹 (函館) 白磁流紋鉢
中村 裕 (札幌) 花器「雪原の朝」
西村 和 (札幌) 三上慶耀 (十勝管内鹿追町) 青瓷蓮紋鉢
●染織
貝澤節子 (日高管内平取町) アットゥシ織帯「ニルシ~木の毛皮~」
貝澤さんの作品はアイヌ工芸で、この分野の入選者が出ているのも感慨深い。
なお、下の9階のギャラリーでは、出品者の小品展も開かれていた。
2019年5月21日(火)~26日(日)午前10時~午後8時(最終日~午後6時)。入場は30分前まで
三越札幌店10階催事場(札幌市中央区南1西3)
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