(承前)
5月26日の遠軽えんがる行きの続き。
この日の小旅行で筆者がいちばん驚いたのは、丸瀬布まるせっぷから国道や鉄路を11キロ離れた山あいに、武利むりという地区が存在し、盆地の中に家が点在していることであった。
北海道は広いと、あらためて思う。
丸瀬布−いこいの森−武利の谷あいを、1日3往復の町営バスが結んでいる。
もっとも、武利地区は学校もなくなり、いま残っている公共的な施設はホテル「マウレ山荘」と、簡易郵便局ぐらいのようである。その簡易郵便局の家のご主人が、町営バスのハンドルを握っている。
夕方、簡易郵便局の前で、女子小学生がひとりバスを降りた。
母親と姉妹が迎えに来ていた。町営バスは、スクールバスを兼ねているようだ。
商店と学校がなくなり、木造の廃屋が点在し、簡易郵便局が残っている寂しげなようすは、津別町相生や置戸町勝山といった地区に似ている。
いずれも、山あいで、林業の集積地だった地区だ。
武利では製材場などを見つけることができなかったが、場所柄、林業と無関係ではないと思う。
以前も書いたが、過疎が深刻なのは、それぞれの町村の中心部よりも、第2、第3の集落ではないだろうか。
筆者も知らない、似たような事情の集落が、道内のあちこちにあるように思っている。
(この項続く)
5月26日の遠軽えんがる行きの続き。
この日の小旅行で筆者がいちばん驚いたのは、丸瀬布まるせっぷから国道や鉄路を11キロ離れた山あいに、武利むりという地区が存在し、盆地の中に家が点在していることであった。
北海道は広いと、あらためて思う。
丸瀬布−いこいの森−武利の谷あいを、1日3往復の町営バスが結んでいる。
もっとも、武利地区は学校もなくなり、いま残っている公共的な施設はホテル「マウレ山荘」と、簡易郵便局ぐらいのようである。その簡易郵便局の家のご主人が、町営バスのハンドルを握っている。
夕方、簡易郵便局の前で、女子小学生がひとりバスを降りた。
母親と姉妹が迎えに来ていた。町営バスは、スクールバスを兼ねているようだ。
商店と学校がなくなり、木造の廃屋が点在し、簡易郵便局が残っている寂しげなようすは、津別町相生や置戸町勝山といった地区に似ている。
いずれも、山あいで、林業の集積地だった地区だ。
武利では製材場などを見つけることができなかったが、場所柄、林業と無関係ではないと思う。
以前も書いたが、過疎が深刻なのは、それぞれの町村の中心部よりも、第2、第3の集落ではないだろうか。
筆者も知らない、似たような事情の集落が、道内のあちこちにあるように思っている。
(この項続く)