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谷口顕一郎《凹みスタディ―琴似川 北12条西20丁目―》、大通駅に登場

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 地下鉄大通駅の南北線コンコース、大通公園4丁目の地下に、新しいスペースができた。
 「大通興隆拠点地下広場 新規拡張部」というらしい。
 ここに、札幌出身、ベルリン在住の美術家谷口顕一郎さんの作品「凹みスタディ―琴似川 北12条西20丁目―」が2月4日、設置され、除幕式が行われた。


 作品は、第1回本郷新記念札幌彫刻賞の受賞作。
 第2回が行われる3年後まで、ここに設置される。

 選考時に提示されていたのは、レプリカだったので、いざ実物を目の前にすると、かなり大きく感ずる。

 とくに、西4丁目北側の、新たに設置された階段を見上げるように縦位置の写真を撮ると、なんだか超大作のように見えてくる。

 なんだか、羽をひろげた怪鳥のようだ。
 谷口さんが採取した北12条西20丁目の路上の「凹み」は、もっと細長い形をしていたはずで、彼はそのオリジナルの凹みの形状を、あちこちで折りたたんでいる。

 階段は曲線で構成されている。谷口さんの作品とあわせ、直線ばかりでつくられている札幌の街路の中では、じつに良いアクセントになっていると思う。
 谷口作品に共通する黄色も、地下空間ではじつに鮮やかに映える。 


 作品の趣旨については、左手前におかれたパネルに、日本語と英語で解説されている。
 「凹み」が英語で「Hecomi」となっているのがおもしろい。
 このようなパネルがあるパブリックアートは、珍しい。
 札幌では、エルプラザ前の流政之作品に、解説文が付されているが、これほど長文ではない。

 コンセプトの説明が必要なあたりは、「現代美術だなあ」と思ってしまう。
 しかし、現代美術がストリートに出て行くことは、いいことだと思う。

 パッと見でよくわからないもののほうが、通り行く人々に良い刺戟をあたえるのではないでしょうか。



 西4丁目の、地上と地下をつなぐ階段。
 緩やかな曲線が心地よい。

 階段を外から見たところ。
 奥に見える建物は北海道銀行本店。






□Ken'ichiro Taniguchi http://kenichirotaniguchi.com/index.html
□月刊/凹みスタディ http://hecomi.exblog.jp/

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リレーレクチャー4000万キロ報告展 (2001)
地上インスタレーション計画(2001)


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