岩間隆さんは1947年生まれ、札幌に「アトリエ木夢」を開いている木彫家。
こんどの個展は、岩間さんの代名詞ともいえるシリーズ「哲学するブルドッグ」を一堂に並べた、ちょっと変わった展覧会です。
立体17点。このほか、レリーフが数点、会場入り口に展示されています。
右の画像は、シリーズ第1作「夏の日」。
恰幅のよい女性に、散歩に連れられているブル君です。
このほか、お手をしている「握手」、居眠りしていてちょっと頼りない「長男」、首輪のかわりに首の周りを水色に着彩された「マフラー」など、さまざまな作品があります。
左の画像は「お留守番 II」で、いすと一体化しているのがユニーク。
こうしてみると、犬でありながら、何やら考え込んでいる姿がいかにも人間くさくて、親しみがわいてきます。
冒頭の画像、中央は最新作の「ボス」。
表面のニス塗りなどは行っていません。
ギョロリと大きな目と、どっしりとかまえた顔つきは、右顧左眄しない、独立独歩の生き方を表明しているようにも見えます。
一匹ずつ照らしている、特徴あるあかりは、金工や現代美術の世界で広く活動中の藤沢レオさんが手がけたそうです。
岩間さんは、道内クラフト作家の集まり「SAPPORO CRAFT TAG」を発足させるなどの活動も行っています。
もちろん、ブルドッグだけではなく、植物をあしらったお皿など、実用的な品も数多く手がけています。
2015年9月16日(水)~24日(木)午前10時~午後6時
茶廊法邑(札幌市東区本町1の1)
■岩間隆作品展(2010)
■モノのココロ サッポロクラフトTAG20人展(2008年)
■春眠暁を・・“目覚めた親父の小品展” (2008年)
■サッポロクラフトTAG 10人展〔絆-もの・ひと・こころ〕 (2007年)
■CRAFT ON JAZZ(2007年)
■岩間隆木彫展(2006年)
・地下鉄東豊線の環状通東駅から約790メートル、徒歩9分
・札幌駅北口か環状通東駅から、中央バス「東64 伏古北口線」に乗り、「本町1条2丁目」降車。約180メートル、徒歩3分(1時間に1本)
・中央バス札幌ターミナルから中央バス「26 丘珠空港線」に乗り、「北13条東15丁目」降車。約460メートル、徒歩6分。なおこの路線は、環状通東、元町、新道東、栄町の東豊線各駅とも連絡
・地下鉄南北線「北18条駅」から中央バス「東62 本町線」に乗り「本町2条1丁目」から約450メートル、徒歩6分
・JR苗穂駅から約1.85キロ、徒歩24分