(承前)
5月29日の続き。
瞰望がんぼう岩のことは、ずっと以前から気になっていた。
列車で遠軽えんがる駅を通り過ぎるたびに、駅の裏側にそそり立つ威容が、否が応でも目に入ってしまうからだ。
この岩はアイヌ語で「インカルシペ」といわれ、遠軽の語源になった。国見などのため、周囲を見晴らす山につけられる名である。
ちなみに、札幌の藻岩 も いわ山も、アイヌ語でインカルシペと呼ばれた。
あのてっぺんは、さぞ眺めが良いに違いない。
きょうこそ登ってやろう。
山すそを歩いていても、登り口の表記が全くないが、小さな橋を渡って、老人クラブの横にあるビニールハウスのところを曲がると、どこまでも続く階段があったので、駆け上がりだした。
甘かった。
日ごろの運動不足がたたり、途中で息が切れる。
そもそも北見には地下鉄も高い建物もないので、3階以上の階段を上り下りする機会がほとんどないのだ。
それでも、200段以上を上りきると、道路に出た。車が止まっている。
そこから、さらに坂道を少し行くと…。
(この項続く)
5月29日の続き。
瞰望がんぼう岩のことは、ずっと以前から気になっていた。
列車で遠軽えんがる駅を通り過ぎるたびに、駅の裏側にそそり立つ威容が、否が応でも目に入ってしまうからだ。
この岩はアイヌ語で「インカルシペ」といわれ、遠軽の語源になった。国見などのため、周囲を見晴らす山につけられる名である。
ちなみに、札幌の藻岩 も いわ山も、アイヌ語でインカルシペと呼ばれた。
あのてっぺんは、さぞ眺めが良いに違いない。
きょうこそ登ってやろう。
山すそを歩いていても、登り口の表記が全くないが、小さな橋を渡って、老人クラブの横にあるビニールハウスのところを曲がると、どこまでも続く階段があったので、駆け上がりだした。
甘かった。
日ごろの運動不足がたたり、途中で息が切れる。
そもそも北見には地下鉄も高い建物もないので、3階以上の階段を上り下りする機会がほとんどないのだ。
それでも、200段以上を上りきると、道路に出た。車が止まっている。
そこから、さらに坂道を少し行くと…。
(この項続く)