(承前)
順路が前後しますが、冒頭画像は玄関ロビーです。
左端は長瀬麻美さん(2016年卒)の油彩「芳春」。非常に写実的な人物画で、中島ゼミには珍しい作風です。
そのとなりはシルクスクリーンの「このまま」。
右側は林秀樹さん(2006年卒)の「赤 青 黄」。クレヨンを使った作品。
ほかに「水を経た魚」(ミクストメディア)。
手前はJAMANIさんの立体「女」。
JAMANIさんは中島ゼミ展の常連ですが、じつは星槎道都大の中島ゼミ出身者ではありません。このへんが、(1)でも記しましたが、同ゼミのふところの深さといえます。
児玉陽美さん(2011年卒)は立体の「芽」と「発芽」を出品。
児玉さんは卒業する前の2010年前後、すごい勢いで彫刻や絵画を発表していました。
近年は、本郷新記念札幌彫刻美術館での雪像彫刻展で何度か制作しています。
今回はウサギの頭部がモチーフです。
玄関ロビーにはこのほか、大泉力也さん(2010年卒)、和田安希子さん(2005年卒)、佐藤紀佳さん(2002年卒)の作品もありましたが、写真を撮り忘れたようですみません。
大泉さんは版画家として何度か個展を開くなど、活動中です。
今回は「たとえばそこにいる私が夢で」「high light」を出品。
さて、1階の奥の部屋は、2列にわかれています。
手前の列は、おもに今春卒業したばかりの若手や、1年生の作品が多いです。
奥の列は3年生4人と1年生1人が、個展形式で作品を並べています。
それで、ほんとうに申し訳ないのですが、このあたりは作者名と作品タイトルはメモしているものの、どの作品がそれなのかを書いていないため、どれがどれなのかさっぱりわかりません。
とりあえず、白い立体を針金で5個つなげた大きな立体作品は、波岡あいりさん(1年)「キャンバス」です。
また、4枚目の画像に載っている作品は板谷有実子さん(2018年卒)だと思います。
「こびりつく」「風化」「寂しいレモン」「強迫観念」「トレンド」を出品。
プラ板、エナメル塗料といった変わった素材を用い、題とは別に短いテキストを書いた紙を作品近くの壁に貼るなどしているのが面白いです。
さて、個展形式の5人は、3年生の澤口太一さん、上村塁さん、小栗綾乃さん、村田恵美さん、1年生の遠藤真南さんです。
このうち小栗さんは日本画で、ここでも中島ゼミのふところの深さがうかがえます。
たしかに岩絵の具を用いているのですが、さまざまな色を混ぜて画面にグラデーションを現出させている絵もあって、なんというか無手勝流の自由さを感じます。厳しい先生がいればできないような作品ですが、せっかく中島ゼミに在籍しているのですから、今後も約束事を気にせず、どしどし進んでもらいたいです。
先の画像、左にある奇妙な絵は「幻想夢」。
題のとおり、小さいころに見た夢を題材にしています。
これは、インスタ映えを皮肉った「映え」だと思います。
装飾性や輪郭線といった日本画的な要素を踏まえつつも、日本画というよりイラストレーションのような作品。
このほかの作品は次のとおり。
「らしゃめん」「見返り微人図」「昇降機」「胎児」「一括り」「くわえつきみ」「異星感」「きれいなもの」
2018年12月5日(水)~9日(日)午前10時~午後7時(最終日午後6時)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)
関連記事へのリンク
■第46回道都大学中島ゼミ展「版と型をめぐって」(2009)
■第44回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって (2007)
■第42回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって (2006、画像なし)
■JAMANI「JAMANI スペース」(2003)
■さっぽろ雪像彫刻展2017
■さっぽろ雪像彫刻展2016
■さっぽろ雪像彫刻祭2015
■児玉陽美個展 おんなのこと家と図鑑から (2010)
■道都大彫刻ゼミ展(2010年3月)
■道都大学生作品展 (2010年2月)
■LOOP EXHIBITION (2010年2月)
■All Japan Under 40 Collections(2009年2月)
=以上児玉さん出品
■第56回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって 5つの個展と11人の冒険 (2016)
=板谷有実子さん個展
(この項続く)
順路が前後しますが、冒頭画像は玄関ロビーです。
左端は長瀬麻美さん(2016年卒)の油彩「芳春」。非常に写実的な人物画で、中島ゼミには珍しい作風です。
そのとなりはシルクスクリーンの「このまま」。
右側は林秀樹さん(2006年卒)の「赤 青 黄」。クレヨンを使った作品。
ほかに「水を経た魚」(ミクストメディア)。
手前はJAMANIさんの立体「女」。
JAMANIさんは中島ゼミ展の常連ですが、じつは星槎道都大の中島ゼミ出身者ではありません。このへんが、(1)でも記しましたが、同ゼミのふところの深さといえます。
児玉陽美さん(2011年卒)は立体の「芽」と「発芽」を出品。
児玉さんは卒業する前の2010年前後、すごい勢いで彫刻や絵画を発表していました。
近年は、本郷新記念札幌彫刻美術館での雪像彫刻展で何度か制作しています。
今回はウサギの頭部がモチーフです。
玄関ロビーにはこのほか、大泉力也さん(2010年卒)、和田安希子さん(2005年卒)、佐藤紀佳さん(2002年卒)の作品もありましたが、写真を撮り忘れたようですみません。
大泉さんは版画家として何度か個展を開くなど、活動中です。
今回は「たとえばそこにいる私が夢で」「high light」を出品。
さて、1階の奥の部屋は、2列にわかれています。
手前の列は、おもに今春卒業したばかりの若手や、1年生の作品が多いです。
奥の列は3年生4人と1年生1人が、個展形式で作品を並べています。
それで、ほんとうに申し訳ないのですが、このあたりは作者名と作品タイトルはメモしているものの、どの作品がそれなのかを書いていないため、どれがどれなのかさっぱりわかりません。
とりあえず、白い立体を針金で5個つなげた大きな立体作品は、波岡あいりさん(1年)「キャンバス」です。
また、4枚目の画像に載っている作品は板谷有実子さん(2018年卒)だと思います。
「こびりつく」「風化」「寂しいレモン」「強迫観念」「トレンド」を出品。
プラ板、エナメル塗料といった変わった素材を用い、題とは別に短いテキストを書いた紙を作品近くの壁に貼るなどしているのが面白いです。
さて、個展形式の5人は、3年生の澤口太一さん、上村塁さん、小栗綾乃さん、村田恵美さん、1年生の遠藤真南さんです。
このうち小栗さんは日本画で、ここでも中島ゼミのふところの深さがうかがえます。
たしかに岩絵の具を用いているのですが、さまざまな色を混ぜて画面にグラデーションを現出させている絵もあって、なんというか無手勝流の自由さを感じます。厳しい先生がいればできないような作品ですが、せっかく中島ゼミに在籍しているのですから、今後も約束事を気にせず、どしどし進んでもらいたいです。
先の画像、左にある奇妙な絵は「幻想夢」。
題のとおり、小さいころに見た夢を題材にしています。
これは、インスタ映えを皮肉った「映え」だと思います。
装飾性や輪郭線といった日本画的な要素を踏まえつつも、日本画というよりイラストレーションのような作品。
このほかの作品は次のとおり。
「らしゃめん」「見返り微人図」「昇降機」「胎児」「一括り」「くわえつきみ」「異星感」「きれいなもの」
2018年12月5日(水)~9日(日)午前10時~午後7時(最終日午後6時)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)
関連記事へのリンク
■第46回道都大学中島ゼミ展「版と型をめぐって」(2009)
■第44回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって (2007)
■第42回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって (2006、画像なし)
■JAMANI「JAMANI スペース」(2003)
■さっぽろ雪像彫刻展2017
■さっぽろ雪像彫刻展2016
■さっぽろ雪像彫刻祭2015
■児玉陽美個展 おんなのこと家と図鑑から (2010)
■道都大彫刻ゼミ展(2010年3月)
■道都大学生作品展 (2010年2月)
■LOOP EXHIBITION (2010年2月)
■All Japan Under 40 Collections(2009年2月)
=以上児玉さん出品
■第56回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって 5つの個展と11人の冒険 (2016)
=板谷有実子さん個展
(この項続く)