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名寄から美深へ 2019年6月1日その3

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(承前)

 名寄11:16着。

 なぜか次の恩根内行きバスが正午発だと勘違いしていたので、急いで昼食をとろうと思ったが、駅前の周辺にはあまり食堂が見当たらない。
 というか、お店の多くがシャッターを下ろしたり、店じまいしたりしており、名寄も中心商店街の空洞化に悩んでいる様に見受けられる。

 歩いているうちに国道40号の近くに出る。
 ここには、地場資本の大型店「西條」がある。
 入ってみると、名寄市郊外にイオンができているにもかかわらず、まずまずお客さんがいる。 


 フードコートもあるが、ミスドとロッテリアとケンタッキーというラインナップで、名寄の人にはありがたい存在なのだろうが、筆者は
「なんでわざわざ札幌から来て…」
と思いながらも、ケンタッキーでハンバーガーのセットを食べた。

(あとで調べたら、ラーメン店などはあるようだ)


 さて、名寄駅前のバスターミナルで恩根内行きバスを待っていると、札幌から都市間高速バス「高速なよろ号」で来たというNさん(テント持参!)、OさんとOさんの女性2人連れが姿を見せた。

 恩根内はJRの駅があるが、特急は停車しない。
 名寄―美深―美深町恩根内には道北バスが1日に下り7便、上り9便(うち1本は土日祝日休み)、路線バスを走らせている。
 これは筆者に言わせるとすばらしいことである。
「たった7本?」
とか口にする都会人は、反省してもらいたいのである。
 それほどの人口もいないこの区間に7往復もバスがあること自体、すごいことだと思うのだ。

 かつて筆者が住んでいた北見の主要路線である北見ー温根湯(北見市留辺蘂町)間ですら1日7、8往復である。
 北見ー常呂(北見市常呂町)間にいたっては、上り5便、下り4便しか走っていない。
 北見市はオホーツクの中核都市であり人口10万人を超す。
 それに対して名寄市は、2019年5月現在、2万7378人。美深町は4271人なのだ。
 そこに、貸し切りバスとして使われていたとおぼしき車体で路線バスをこれほど走らせているおかげで、Art Village 恩根内は、札幌からでも日帰り可能なギャラリーになっているわけだ。

 ただし…。

 この路線には、筆者の目から見て、不思議なことがある。

 停留所には日本中だいたいどこでも

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という標識みたいのが道路の、多くは歩道と車道の境界あたりに立っているが、恩根内線の場合、

なんでこんなに道路から離れた場所に立っているんだ!?

とツッコミを入れたくなるような停留所が非常に多いのである。
 冒頭画像は「西里6線」であるが、道路沿いというよりも、牧草地と雑草の間に停留所を示す標識が立っている。
(これでは利用者が時刻を読めないではないか! という声がきこえてきそうだが、おそらくここは降車する人が時々いる程度で、乗る人はほとんどいない、つまり、反対車線から乗るのが実態と思われる)

 しかし、まだ標識が立っているからいい。

 次の画像を見てほしい。


 完全に倒れている。

 これでもバス停の位置が運転手などに分かるのは、歩道が引っ込んでいるためだ。
 車高が高いバスならともかく、乗用車からでは気づかれないだろう。

 名寄地方は厳寒・豪雪地帯で知られる。
 除雪作業の妨げになるので、停留所の標識が道路の端に追いやられたのかもしれない。


 停留所は次の通り。
名寄駅前
西2条南6丁目
西3条南6丁目
名寄市立病院前
8号5丁目
8号3丁目
8号1丁目
児童センター入口
8号
砺波12線
砺波11線
内淵9線
峠下
智恵文峠
大沢
智南
南5号
南4号
南3号
南2号
智恵文11線
智恵文12線
智恵文13線
智恵文14線
智恵文15線
智恵文16線
智恵文17線
美深3線
美深4瀬
美深5線
美深中学校前
美深7線・厚生病院
美深
美深8線
美深9線
美深10線
美深11線
美深12線
美深13線
美深14線
美深15線
美深16線
西里1線
西里2線
西里3線
西里4線
西里5線
西里6線
美深温泉
大手8線
大手9線
大手10線
大手11線
大手12線
大手13線
大手14線
大手15線
恩根内16線
笠原宅前
恩根内センタープラザ前
恩根内駅


(この項続く) 

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