(承前)
「天塩川」展の会場になっている Art Village 恩根内。
2008年に閉校した美深町立恩根内小学校の校舎を利用して12年にオープンした。
くわしく取材していないのでかんたんに書くが、ギャラリーのほかにも、カフェや木工品製作工房などを備えており、宿泊もできる。
いちばん安くて、素泊まりで300円と聞いて驚いた。
自炊の必要があるし(周辺にコンビニはない)、ふろは車で数分の美深温泉に行く―ということになるらしいが。
ギャラリーではこれまでも、美深町の画家の長岐和彦さんらが中心となって「アートシーン美深2014」などが開かれてきた。
全国で活躍する画家や美術作家も手弁当で駆けつけ、展示したのだった。
アートヴィレッジ恩根内の廊下には、望月建さん(道展会員、金工)や小石巧さん(同、木彫)の作品が並んでいる。
小石さんは、アートシーンの出品作を、寄贈してそのまま置いていったそうだ(あれ、音威子府の展覧会の出品作だったっけかな?)。
次の画像も小石巧さんの作品で、高さ2メートルはありそうな大作。
廊下にはこのほか、主体美術会員の続橋守さんとおぼしき絵画も展示してあったが、銘板などがないので、詳細は不明。
また、冒頭画像を見ると分かるが、出入り口附近の外壁には楽しげな壁画が描かれている。
これは2016年、札幌の富士翔太朗さんと富樫幹さんの作品で、富士さんは美深小児童や住民の協力を得て、富樫さんは独力で、壁の長さ計100メートルに描いたものだ。
それにしても、札幌住まいが長くなると、つい
「北海道の美術状況は札幌にいるとだいたいつかめる」
というふうに思いがちだが、それが錯覚でしかないことが、上川管内美深町の奥に来て思い知らされる。
このアートヴィレッジ恩根内では、「天塩川」の後、弟子屈の画家の個展を開くとのことだが、筆者には未知の画家である。
アートヴィレッジ恩根内を主宰する工藤さんは「いい画家です」と話す。 カフェには地元の人が作った木のクラフトがある。やはり、知らない作り手だ。
美術家たちのネットワークは、軽々と札幌を乗り越えてしまうのだ。
□Art Village 恩根内 http://www.mmjp.or.jp/niseko/artvillage/
□アートヴィレッジ恩根内のFacebook https://www.facebook.com/artvillage.onnenai
□マガジンハウス「コロカル」の記事 https://colocal.jp/odekake/84766.html
(この項続く)
「天塩川」展の会場になっている Art Village 恩根内。
2008年に閉校した美深町立恩根内小学校の校舎を利用して12年にオープンした。
くわしく取材していないのでかんたんに書くが、ギャラリーのほかにも、カフェや木工品製作工房などを備えており、宿泊もできる。
いちばん安くて、素泊まりで300円と聞いて驚いた。
自炊の必要があるし(周辺にコンビニはない)、ふろは車で数分の美深温泉に行く―ということになるらしいが。
ギャラリーではこれまでも、美深町の画家の長岐和彦さんらが中心となって「アートシーン美深2014」などが開かれてきた。
全国で活躍する画家や美術作家も手弁当で駆けつけ、展示したのだった。
アートヴィレッジ恩根内の廊下には、望月建さん(道展会員、金工)や小石巧さん(同、木彫)の作品が並んでいる。
小石さんは、アートシーンの出品作を、寄贈してそのまま置いていったそうだ(あれ、音威子府の展覧会の出品作だったっけかな?)。
次の画像も小石巧さんの作品で、高さ2メートルはありそうな大作。
廊下にはこのほか、主体美術会員の続橋守さんとおぼしき絵画も展示してあったが、銘板などがないので、詳細は不明。
また、冒頭画像を見ると分かるが、出入り口附近の外壁には楽しげな壁画が描かれている。
これは2016年、札幌の富士翔太朗さんと富樫幹さんの作品で、富士さんは美深小児童や住民の協力を得て、富樫さんは独力で、壁の長さ計100メートルに描いたものだ。
それにしても、札幌住まいが長くなると、つい
「北海道の美術状況は札幌にいるとだいたいつかめる」
というふうに思いがちだが、それが錯覚でしかないことが、上川管内美深町の奥に来て思い知らされる。
このアートヴィレッジ恩根内では、「天塩川」の後、弟子屈の画家の個展を開くとのことだが、筆者には未知の画家である。
アートヴィレッジ恩根内を主宰する工藤さんは「いい画家です」と話す。 カフェには地元の人が作った木のクラフトがある。やはり、知らない作り手だ。
美術家たちのネットワークは、軽々と札幌を乗り越えてしまうのだ。
□Art Village 恩根内 http://www.mmjp.or.jp/niseko/artvillage/
□アートヴィレッジ恩根内のFacebook https://www.facebook.com/artvillage.onnenai
□マガジンハウス「コロカル」の記事 https://colocal.jp/odekake/84766.html
(この項続く)