(承前)
さて、空前の規模となった道都星槎大の中島ゼミ展ファイナル。
会場の写真を撮りまくったので、片っ端からアップしていこう。
まず最初の大きな部屋から。
冒頭画像は瀬川綺羅さん(2017年卒)。天井附近まで壁面に、新作を含む45点を平面インスタレーションふうに展開している。
左側に同年卒の田中咲さんの絵「戦争ごっこ」の一部が見えているが、彼女は2階の一角に自作を大量に展示しているので、そこで詳しく紹介したい。
タブローやシルクスクリーン、染色が混在している。
手前にあるオレンジ色の立体は「ゴロゴロ様」。
ボタンを押すと、光って雷のような音がするという電気仕掛けの作品。
このゼミ展と並行して個展を開いていた松浦進さん(2012年卒)の「portrait」(同題3点)。
今回、この作品に限らず、ピンク・フロイドのアルバム「対」のジャケットを思わせる、2人の人物が向き合っているデザインが目立った。
黒い地に金箔をあしらっているあたりは松浦さんらしい。
切り絵は「まついのぞみ」名義と「松井望」名義が混在していた。松井さんは3年生。
シャープな線の中にユーモアを漂わせる。
「空腹」は歯車を組み合わせた独特の絵柄。
「束縛」は女性とかごをあしらっている。
ほかに「Tea party」「サーカスの子」「壁に障子になんとやら」「楽観的」「悲観的」「常常とことこ」「面会謝絶」。
題のない小品も3点。
橘内美貴子さん(2000年卒)。
「アヤの糸」10点組。
「ナカジテクス」では、クマやサケといった道内の動物や、昆虫類をあしらった、おもしろい小物を作っている橘内さんだが、近年は版画としては、エンボスを取り入れた作品づくりに取り組んでいる。
画像では分からないが、近づいてみると、着彩以外に微妙な凹凸が表面にリズムを生み出している。
左は、2年生の寺田朱里さん。
ユーモアの感じられる油絵を高校時代から制作している。
作品は「冬季限定ごま塩ご飯」。マチの上から巨大な手が、ごまと塩を振りかけているという絵柄で、塩は降る雪を、ごまは滑り止めの砂を意味している。
右は2016年卒の吉永眞梨香さん。
芹沢銈介(銈はかねへんに圭)を思わせるシンプルな、そしてかわいらしい染色作品を手がけている。
左側は「豆大福」と「らいの鳥」。
その次に5点、縦に並んでいるのは「五葷」。上から、長ねぎ、玉ねぎ、辣韮(らっきょう)、大蒜(にんにく)、韮(にら)。
「すでに」「これから」は、チーズをつつこうとするキツツキと、つついた後でチーズを穴ぼこだらけにしてしまったキツツキとの連作。
さらに「団子」「うんとどっこい」など3点も出していて、計12点となる。
いずれも正方形のベージュの布に、シンプルな図案を表している。
関連記事へのリンク
□瀬川さんツイッター @12GAW
■瀬川綺羅個展 星とんで (2018年9月)
■第6回有限会社ナカジプリンツ (2018年6月)
■第9回有限会社ナカジテクス 道都大学中島研究室 (2018年4月)
【告知】 Playground (2017)
■第8回有限会社ナカジテクス (4月)
■第56回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって 5つの個展と11人の冒険 (2016)
■第7回有限会社ナカジテクス (2016)
□松浦進さんツイッター @msusumususumu
■松浦進展 “formlessness” (2018年11~12月)
■第46回道都大学中島ゼミ展「版と型をめぐって」(2009)
■橘内美貴子展 (2017)
■第6回有限会社ナカジプリンツ (2018年6月)
■第9回有限会社ナカジテクス 道都大学中島研究室 (2018年4月)
■第8回有限会社ナカジテクス(2017)
■第5回有限会社ナカジテクス(道都大学中島研究室)=2014
■橘内美貴子展 版画と型染 (2009)
■第44回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって(2007年)
■国画会北海道グループ展(版画、2006年)
■道都大学中島ゼミ展(2005年)
□吉永さんツイッター @mrk_udon
■吉永眞梨香展 (2018年2月)
■第6回有限会社ナカジプリンツ (2018年6月)
【告知】 Playground (2017)
■第8回有限会社ナカジテクス(2017)
■吉永眞梨香個展「まりだまり本舗」 (2017)
(この項続く)
さて、空前の規模となった道都星槎大の中島ゼミ展ファイナル。
会場の写真を撮りまくったので、片っ端からアップしていこう。
まず最初の大きな部屋から。
冒頭画像は瀬川綺羅さん(2017年卒)。天井附近まで壁面に、新作を含む45点を平面インスタレーションふうに展開している。
左側に同年卒の田中咲さんの絵「戦争ごっこ」の一部が見えているが、彼女は2階の一角に自作を大量に展示しているので、そこで詳しく紹介したい。
タブローやシルクスクリーン、染色が混在している。
手前にあるオレンジ色の立体は「ゴロゴロ様」。
ボタンを押すと、光って雷のような音がするという電気仕掛けの作品。
このゼミ展と並行して個展を開いていた松浦進さん(2012年卒)の「portrait」(同題3点)。
今回、この作品に限らず、ピンク・フロイドのアルバム「対」のジャケットを思わせる、2人の人物が向き合っているデザインが目立った。
黒い地に金箔をあしらっているあたりは松浦さんらしい。
切り絵は「まついのぞみ」名義と「松井望」名義が混在していた。松井さんは3年生。
シャープな線の中にユーモアを漂わせる。
「空腹」は歯車を組み合わせた独特の絵柄。
「束縛」は女性とかごをあしらっている。
ほかに「Tea party」「サーカスの子」「壁に障子になんとやら」「楽観的」「悲観的」「常常とことこ」「面会謝絶」。
題のない小品も3点。
橘内美貴子さん(2000年卒)。
「アヤの糸」10点組。
「ナカジテクス」では、クマやサケといった道内の動物や、昆虫類をあしらった、おもしろい小物を作っている橘内さんだが、近年は版画としては、エンボスを取り入れた作品づくりに取り組んでいる。
画像では分からないが、近づいてみると、着彩以外に微妙な凹凸が表面にリズムを生み出している。
左は、2年生の寺田朱里さん。
ユーモアの感じられる油絵を高校時代から制作している。
作品は「冬季限定ごま塩ご飯」。マチの上から巨大な手が、ごまと塩を振りかけているという絵柄で、塩は降る雪を、ごまは滑り止めの砂を意味している。
右は2016年卒の吉永眞梨香さん。
芹沢銈介(銈はかねへんに圭)を思わせるシンプルな、そしてかわいらしい染色作品を手がけている。
左側は「豆大福」と「らいの鳥」。
その次に5点、縦に並んでいるのは「五葷」。上から、長ねぎ、玉ねぎ、辣韮(らっきょう)、大蒜(にんにく)、韮(にら)。
「すでに」「これから」は、チーズをつつこうとするキツツキと、つついた後でチーズを穴ぼこだらけにしてしまったキツツキとの連作。
さらに「団子」「うんとどっこい」など3点も出していて、計12点となる。
いずれも正方形のベージュの布に、シンプルな図案を表している。
関連記事へのリンク
□瀬川さんツイッター @12GAW
■瀬川綺羅個展 星とんで (2018年9月)
■第6回有限会社ナカジプリンツ (2018年6月)
■第9回有限会社ナカジテクス 道都大学中島研究室 (2018年4月)
【告知】 Playground (2017)
■第8回有限会社ナカジテクス (4月)
■第56回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって 5つの個展と11人の冒険 (2016)
■第7回有限会社ナカジテクス (2016)
□松浦進さんツイッター @msusumususumu
■松浦進展 “formlessness” (2018年11~12月)
■第46回道都大学中島ゼミ展「版と型をめぐって」(2009)
■橘内美貴子展 (2017)
■第6回有限会社ナカジプリンツ (2018年6月)
■第9回有限会社ナカジテクス 道都大学中島研究室 (2018年4月)
■第8回有限会社ナカジテクス(2017)
■第5回有限会社ナカジテクス(道都大学中島研究室)=2014
■橘内美貴子展 版画と型染 (2009)
■第44回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって(2007年)
■国画会北海道グループ展(版画、2006年)
■道都大学中島ゼミ展(2005年)
□吉永さんツイッター @mrk_udon
■吉永眞梨香展 (2018年2月)
■第6回有限会社ナカジプリンツ (2018年6月)
【告知】 Playground (2017)
■第8回有限会社ナカジテクス(2017)
■吉永眞梨香個展「まりだまり本舗」 (2017)
(この項続く)