空知管内長沼町の彫刻家で、近年はインスタレーションの制作・発表が増えている伊藤三千代さんが、道銀本店1階らいらっく・ぎゃらりいで、道銀文化財団企画による個展を開いている。
最近、たまにこの会場で行われる、入り口を施錠してガラス越しに中を見るという形式の展示。
あいている時間帯が長いのが利点だが、やはり、近づいて見られないのが残念。
2018年は災害の多い年だった。
胆振西部地震の陰に隠れて忘れられているが、その前日には颱風たいふうで多くの木が倒れる被害が出ている。
伊藤三千代さんは、そのときに出た枝を用いて、インスタレーションを制作した。
床の上に2個のいすのような物体が置かれ、天井からは5個の立体がつりさがっている。
明るい年になってほしい―という作者の思いが、ストレートに出ている作品だ。
「peace」「love」という文字まで導入しているから、ストレートすぎるぐらいといってもいいかもしれない。
曲線が主体で、やわらかな感じがあふれる。それは、伊藤さんの「本業」である、石の彫刻にも通じる、海のような広がりをもつやわらかさだと思う。
2018年12月26日(水)~19年1月13日(日) ※30日(日)~3日(木)は休館
午前8時~午後7時 (照明点灯時間、最終日は5時まで)
らいらっく・ぎゃらりい(札幌市中央区大通西4 北海道銀行本店)
関連記事へのリンク
■石彫刻の8人展 (2018)
■帯広コンテンポラリーアート2016 ヒト科ヒト属ヒト
■伊藤三千代 彫刻空感展(2007年)
■伊藤三千代 彫刻小品展“海からの贈り物” (2002年)
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あいている時間帯が長いのが利点だが、やはり、近づいて見られないのが残念。
2018年は災害の多い年だった。
胆振西部地震の陰に隠れて忘れられているが、その前日には颱風たいふうで多くの木が倒れる被害が出ている。
伊藤三千代さんは、そのときに出た枝を用いて、インスタレーションを制作した。
床の上に2個のいすのような物体が置かれ、天井からは5個の立体がつりさがっている。
明るい年になってほしい―という作者の思いが、ストレートに出ている作品だ。
「peace」「love」という文字まで導入しているから、ストレートすぎるぐらいといってもいいかもしれない。
曲線が主体で、やわらかな感じがあふれる。それは、伊藤さんの「本業」である、石の彫刻にも通じる、海のような広がりをもつやわらかさだと思う。
2018年12月26日(水)~19年1月13日(日) ※30日(日)~3日(木)は休館
午前8時~午後7時 (照明点灯時間、最終日は5時まで)
らいらっく・ぎゃらりい(札幌市中央区大通西4 北海道銀行本店)
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