AXIS は英語で「軸」の意。
2002年、東京・京橋のギャラリーで始まり、団体公募展「現展」の会員の交流を主な狙いとしていますが、現展と関係ない人も多く出品しています。現在は「AXIS EAST」が東京で、「AXIS WEST」が大阪でそれぞれ開催されています。
「AXIS NORTH」は初開催です。
昨年1月、盛岡の本田綾子さんが、国際交流展「ブルガリア・アートシップ」を札幌のらいらっく・ぎゃらりいに巡回させたのがきっかけで、そのときに盛岡から出品した山本淑子とし こ さんやそのとき会場をたまたま訪れた札幌の作家などをもふくめて、総勢15人で「AXIS NORTH」を開くことになりました。
趣旨としては北日本の作家の交流ということなので、北海道7人、岩手3人が中心ですが、神奈川が2人、千葉、愛知、長野が各1人となっています。
冒頭画像、手前の円形キャンバスの絵は、札幌の高橋弘子さん「水を見るー森と雪と皮膚-」「水を見るー想起と営巣ー」。
ギリシャ神話のナルッキソスよろしく、水面に映り込む自分の姿を見て片足を前に出すオオカミがモティーフです。水面に映る姿は描かれていないかわりに、ほとんどおなじ絵が、上下さかさまに、すぐ下側に掲げられることによって、水面の虚像を描いたのと同様の効果をあげています。
上の絵と下の絵は同一作にも見えますが、実は、周辺に描かれた花や動物、岩場などに違いがありますので、会場でよく探してみてほしいと思います。
高橋さんは小品「アングル」も。
その右側、本田綾子さん(岩手)「My Ship」。
オーカー系の太い色帯と、細い線で細密に描き込まれた部分の対比がおもしろい。
右隣は山本淑子さん(同)「FLOW ―宙―」。
深い群青の世界。
ところどころに水滴のような飛沫が散っています。大宇宙をのぞき込んでいるような感覚になります。
「FLOWー夢遊ー」も出品。
3枚目。
大きな支持体を、縦長の左右3個ずつが挟む形態の作品は、細川久美子さん(札幌)「RI・ZU・MU」。
和紙ちぎり絵技法を駆使した細川さんの作品は、色彩のグラデーションが実に美しい。
ほかに「赤い実」「IRODORI」も出品。
その右は楓月まなみふうげつ さん「風趣ー碧」。
真冬に凍ったガラス窓を思わせる、美しい抽象模様。
直線ばかりなので、シャープなイメージです。
以前、自由美術北海道展に出していた方だと思います。
4枚目。
右側の3点は、いずれも宮崎亨さん(札幌)の作品で、右から「人生」「『正義』」「今日の風に吹かれまShow!」。
「人生」は、上半身を穴から上にのぞかせている人物がモティーフ。彼の足場が不安定なことが、見て取れます。
人間の深淵に迫る宮崎さんらしい作品。
左端は渡辺泰史さん(長野)「Blue Dawn」。
ガラス瓶が浮き出ているように見えますが、実際に、切り抜いた形を支持体からすこし浮かすように貼り付けています。ポップで都会的な感じを与える作品です。
渡辺さんは「Faith」も出品。
いちばん驚いたのが金澤史子さん(岩手)の「bright No.3」(左)と「陽だまり」。
一見、抽象画のように見えますが、実は写真とのこと。
じっさいにゼリー状のような物体をこしらえて、そこにビーズや銅線を配して、レンズを向けているのです。
絵の具を混ぜて平面の上に置くか、実際の線や点を配置するかの違いしかないーといえなくもないのですが、こういう手法で作品をつくっている人ははじめて見ました。
独創的な手法です。
ほかに次の通り。
秋本康子(千葉)「SpaceーJ」「Comfort」
大貫 博(神奈川)「創造」
大森希美(北海道)「ラットの剝製」「ラットのポストカード」「ラットのしおり」
田中敏夫(愛知)「着付け」「ひと時」
徳義亜紀子(北海道)「nontitle」
藤田美里(北海道)「葡萄」「桃」
横田瑛子(神奈川)「ENDLESSー未来へ A」「ENDLESSー未来へ B」
小さな会場に15人も出品しているわりには、すっきりしています。
なお、現展の正式名称は「現代美術家協会」ですが、平面、立体、工芸、写真の4部からなる団体公募展であり、いわゆる現代アートが発表されているわけではありません。
AXIS NORTH は、来年3月に、すでにおなじ会場を予約したそうです。
2019年1月14日(月)~20日(日)午前10時~午後6時(初日は午後1時~、最終日~4時)
らいらっく・ぎゃらりい(札幌市中央区大通西4 北海道銀行本店)
□現代美術家協会 http://art-genten.com/index.html
関連記事へのリンク
■Bulgaria Art Ship in SAPPORO (2018)
□高橋弘子ツイッター @harutoki_k
■高橋弘子第12回個展『幻の椅子ーテレビとバナナとブーメランー』 (2017)
■高橋弘子第8回個展『DAMAGED』 (2016)
■高橋弘子第2回個展「Subjective observation」(2015)
■細川久美子 和紙染色アート展(2017)
■皆響展 (2017年3月、画像なし)
■第36回現展北海道支部展 (2007、画像なし)
■現展第31回北海道支部展(2002、画像なし)
□宮崎亨 情念の芸術(ツイッター) @odoroking
■第63回新道展 その2(2018)
■芸術団Jam. 29 (2018)
■第44回 北海道教職員美術展(2014、画像なし)
■宮崎亨展「なぜ生きる」 (2012)
■New Point vol.7 (2010年)
■芸術団Jam.19 (2008年)
■自由美術北海道グループ展(2008年)
■新道展企画 第52回展受賞者展(2007年)
■自由美術/北海道グループ展(2007年)
■New Point Vol.4(2007年)
■宮崎亨展(2003年)
■芸術団Jam.(2001、画像なし)
2002年、東京・京橋のギャラリーで始まり、団体公募展「現展」の会員の交流を主な狙いとしていますが、現展と関係ない人も多く出品しています。現在は「AXIS EAST」が東京で、「AXIS WEST」が大阪でそれぞれ開催されています。
「AXIS NORTH」は初開催です。
昨年1月、盛岡の本田綾子さんが、国際交流展「ブルガリア・アートシップ」を札幌のらいらっく・ぎゃらりいに巡回させたのがきっかけで、そのときに盛岡から出品した山本淑子とし こ さんやそのとき会場をたまたま訪れた札幌の作家などをもふくめて、総勢15人で「AXIS NORTH」を開くことになりました。
趣旨としては北日本の作家の交流ということなので、北海道7人、岩手3人が中心ですが、神奈川が2人、千葉、愛知、長野が各1人となっています。
冒頭画像、手前の円形キャンバスの絵は、札幌の高橋弘子さん「水を見るー森と雪と皮膚-」「水を見るー想起と営巣ー」。
ギリシャ神話のナルッキソスよろしく、水面に映り込む自分の姿を見て片足を前に出すオオカミがモティーフです。水面に映る姿は描かれていないかわりに、ほとんどおなじ絵が、上下さかさまに、すぐ下側に掲げられることによって、水面の虚像を描いたのと同様の効果をあげています。
上の絵と下の絵は同一作にも見えますが、実は、周辺に描かれた花や動物、岩場などに違いがありますので、会場でよく探してみてほしいと思います。
高橋さんは小品「アングル」も。
その右側、本田綾子さん(岩手)「My Ship」。
オーカー系の太い色帯と、細い線で細密に描き込まれた部分の対比がおもしろい。
右隣は山本淑子さん(同)「FLOW ―宙―」。
深い群青の世界。
ところどころに水滴のような飛沫が散っています。大宇宙をのぞき込んでいるような感覚になります。
「FLOWー夢遊ー」も出品。
3枚目。
大きな支持体を、縦長の左右3個ずつが挟む形態の作品は、細川久美子さん(札幌)「RI・ZU・MU」。
和紙ちぎり絵技法を駆使した細川さんの作品は、色彩のグラデーションが実に美しい。
ほかに「赤い実」「IRODORI」も出品。
その右は楓月まなみふうげつ さん「風趣ー碧」。
真冬に凍ったガラス窓を思わせる、美しい抽象模様。
直線ばかりなので、シャープなイメージです。
以前、自由美術北海道展に出していた方だと思います。
4枚目。
右側の3点は、いずれも宮崎亨さん(札幌)の作品で、右から「人生」「『正義』」「今日の風に吹かれまShow!」。
「人生」は、上半身を穴から上にのぞかせている人物がモティーフ。彼の足場が不安定なことが、見て取れます。
人間の深淵に迫る宮崎さんらしい作品。
左端は渡辺泰史さん(長野)「Blue Dawn」。
ガラス瓶が浮き出ているように見えますが、実際に、切り抜いた形を支持体からすこし浮かすように貼り付けています。ポップで都会的な感じを与える作品です。
渡辺さんは「Faith」も出品。
いちばん驚いたのが金澤史子さん(岩手)の「bright No.3」(左)と「陽だまり」。
一見、抽象画のように見えますが、実は写真とのこと。
じっさいにゼリー状のような物体をこしらえて、そこにビーズや銅線を配して、レンズを向けているのです。
絵の具を混ぜて平面の上に置くか、実際の線や点を配置するかの違いしかないーといえなくもないのですが、こういう手法で作品をつくっている人ははじめて見ました。
独創的な手法です。
ほかに次の通り。
秋本康子(千葉)「SpaceーJ」「Comfort」
大貫 博(神奈川)「創造」
大森希美(北海道)「ラットの剝製」「ラットのポストカード」「ラットのしおり」
田中敏夫(愛知)「着付け」「ひと時」
徳義亜紀子(北海道)「nontitle」
藤田美里(北海道)「葡萄」「桃」
横田瑛子(神奈川)「ENDLESSー未来へ A」「ENDLESSー未来へ B」
小さな会場に15人も出品しているわりには、すっきりしています。
なお、現展の正式名称は「現代美術家協会」ですが、平面、立体、工芸、写真の4部からなる団体公募展であり、いわゆる現代アートが発表されているわけではありません。
AXIS NORTH は、来年3月に、すでにおなじ会場を予約したそうです。
2019年1月14日(月)~20日(日)午前10時~午後6時(初日は午後1時~、最終日~4時)
らいらっく・ぎゃらりい(札幌市中央区大通西4 北海道銀行本店)
□現代美術家協会 http://art-genten.com/index.html
関連記事へのリンク
■Bulgaria Art Ship in SAPPORO (2018)
□高橋弘子ツイッター @harutoki_k
■高橋弘子第12回個展『幻の椅子ーテレビとバナナとブーメランー』 (2017)
■高橋弘子第8回個展『DAMAGED』 (2016)
■高橋弘子第2回個展「Subjective observation」(2015)
■細川久美子 和紙染色アート展(2017)
■皆響展 (2017年3月、画像なし)
■第36回現展北海道支部展 (2007、画像なし)
■現展第31回北海道支部展(2002、画像なし)
□宮崎亨 情念の芸術(ツイッター) @odoroking
■第63回新道展 その2(2018)
■芸術団Jam. 29 (2018)
■第44回 北海道教職員美術展(2014、画像なし)
■宮崎亨展「なぜ生きる」 (2012)
■New Point vol.7 (2010年)
■芸術団Jam.19 (2008年)
■自由美術北海道グループ展(2008年)
■新道展企画 第52回展受賞者展(2007年)
■自由美術/北海道グループ展(2007年)
■New Point Vol.4(2007年)
■宮崎亨展(2003年)
■芸術団Jam.(2001、画像なし)