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■写真展『9.6の夜空』 (2019年3月6〜11日、札幌)

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 まずはフライヤーの文章を引用します。

地震からまもなく半年。

多くの街は震災以前の輝きを取り戻し、

あのブラックアウトが人々の記憶から少しずつ薄れてきている。

あの日、空には満天の星が広がっていた事を知っているだろうか。

たくさんのカメラマン達が、その夜空を見上げ撮影していた。

その写真を見てもらう事で、あの日の出来事を思い出してもらえたら…

記憶を風化させないためにも。

 星景写真の愛好家有志6人が中心となり、胆振東部地震の夜に撮った写真の提供を呼びかけました。

 星空の写真だけでなく、ほとんど真っ暗な街の写真なども含め、20人余りから40点ほどが集まり展示しています。
 札幌のほか、江別、留萌、十勝で撮影されたものもあります。


 おさらいになりますが、胆振東部地震は、胆振の厚真、むかわ、安平などの被害もさることながら、北海道全域が停電するという異例の事態となりました。札幌を含め、地上は真っ暗になりましたが、そのために、ふだんは都市部ではなかなか見られない天の川など、満天の星空が頭上に広がったのです。

 筆者は6日は仕事をしていました。深夜帰宅したときは、やや曇っていたと記憶しています。カメラを持って夜空を写すという発想がなかったことが悔やまれます。
 会場で、アンドロメダ大星雲がはっきりと見える写真を見て、よけいにそう思いました(笑)。

 札幌市内の高層住宅にある自宅のベランダから撮った人も何人かいます。
 停電からの復旧がまだら模様だったことがよくわかります。

 2枚目の画像は、ネオンサインなどが消えて真っ暗になったススキノや狸小路の写真。
 信号もほとんどが消えている。
 こんな状態でみんな、よく運転してたよなあ。
(ちなみに筆者は6日夜、国道36号をタクシーに乗って帰宅したが、どの道路に対しても優先道路になるので、むしろ速く移動できた)


 不安をかかえて過ごした日から半年。
 忘れないためにも、足を運んでほしい写真展です。

 なお、吉田裕吏洋写真展「厚真の空」を同時開催しています。
 ネコ写真で有名な吉田さんですが、今回は水田のある風景写真です。


 以下、蛇足。
 北海道新聞の全道版「こだま」欄やNHKニュースで取り上げられ、筆者が会場を訪れたときは、HBC(北海道放送)が取材に来た直後でした(下のリンクを参照)。
 会場の茶廊法邑 さ ろうほうむらは通常月曜休みですが、最終日はオープンしています。
 この日付を見ると、何か、思いを新たにする人も多いはずです。


2019年3月6日(水)〜3月11日(月)午前10時〜午後6時
茶廊法邑(札幌市東区本町1の1)


参考リンク
ブラックアウト時の“夜空”写真展 満天の星やネオン消えたススキノ…北海道胆振東部地震の記憶 (HBCテレビ)

写真展「9.6の夜空」(Facebookページ)


関連記事へのリンク
2018年9月6日、北海道で大地震が起きた
【随時更新】北海道胆振東部地震と美術館、ギャラリーについて まとめ




茶廊法邑への道(アクセス) (環状通東駅から)

・地下鉄東豊線「環状通東駅」2番出入り口から約800メートル、徒歩10分

・札幌駅北口から中央バス「東64 東営業所行き」「東65 東営業所行き」で「本町1条2丁目」降車、約170メートル、徒歩3分
・地下鉄南北線「北18条駅」で、中央バス「東62 本町線 東営業所行き」に乗り継ぎ、「本町2条1丁目」降車、約470メートル、徒歩6分

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