この2人による展覧会は10年前から東京で開かれてきたが、道内での開催はこれが初めてとのこと。
平田篤史さんは幼いころから縄文文化に興味を持ち、今回は土偶ふうの縄文土器を主に並べている。見た目は赤っぽく、テラコッタのようでもある。
筆者は平田さんの作品を初めて見た。横浜生まれ。
縄文をテーマにしながらも、アイヌ文化との共通性を探っている。
結城幸司さんは「アイヌアートプロジェクト」を主宰し、音楽や美術に幅広く活動している。
今回は木版画を中心に木彫も展示。
木版画で、気になった作品があった。
「siretok 蒼い時を行く」は、月夜を歩くクマがモティーフだが、クマの尾は人の横顔になっているし、胴体にはシカが描かれている。
大きなけものと他のモティーフが融合するのは、国松登の晩年の、象の絵を思い出させるが、やはり雰囲気は異なる。
もう一点、「もうすぐ冬が来るけど準備はできてるかい」も不思議な作品。
道内のどこにでもありそうな農村の風景だが、遠景の山が、横たわるクマの姿をしているのだ。
風景と動物の同化は、鈴木果澄さんの近作と共通するが、結城さんが彼女の作品を見ているとも思えない。何か、大地からの信号を、シンクロして受信していたのかもしれない。
2019年4月25日(木)~5月6日(月・祝) 正午~午後5時
虹のしっぽ hotcafe ほっぺた館(札幌市南区簾舞みすまい4の3)
関連記事へのリンク
■doubles2 : 間(のめ) in between Gaze (2016)
・じょうてつバス「東簾舞」から約340メートル、徒歩5分
(駐車場あり)
平田篤史さんは幼いころから縄文文化に興味を持ち、今回は土偶ふうの縄文土器を主に並べている。見た目は赤っぽく、テラコッタのようでもある。
筆者は平田さんの作品を初めて見た。横浜生まれ。
縄文をテーマにしながらも、アイヌ文化との共通性を探っている。
結城幸司さんは「アイヌアートプロジェクト」を主宰し、音楽や美術に幅広く活動している。
今回は木版画を中心に木彫も展示。
木版画で、気になった作品があった。
「siretok 蒼い時を行く」は、月夜を歩くクマがモティーフだが、クマの尾は人の横顔になっているし、胴体にはシカが描かれている。
大きなけものと他のモティーフが融合するのは、国松登の晩年の、象の絵を思い出させるが、やはり雰囲気は異なる。
もう一点、「もうすぐ冬が来るけど準備はできてるかい」も不思議な作品。
道内のどこにでもありそうな農村の風景だが、遠景の山が、横たわるクマの姿をしているのだ。
風景と動物の同化は、鈴木果澄さんの近作と共通するが、結城さんが彼女の作品を見ているとも思えない。何か、大地からの信号を、シンクロして受信していたのかもしれない。
2019年4月25日(木)~5月6日(月・祝) 正午~午後5時
虹のしっぽ hotcafe ほっぺた館(札幌市南区簾舞みすまい4の3)
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■doubles2 : 間(のめ) in between Gaze (2016)
・じょうてつバス「東簾舞」から約340メートル、徒歩5分
(駐車場あり)